ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京) (C)J.LEAGUE

難しい3連戦となる。FC東京とアビスパ福岡が9月3日(日)・『明治安田生命J1リーグ』第26節から6日(水)・10日(日)・『JリーグYBCルヴァンカップ』準々決勝まで、8日間で3試合を行う。10勝5分10敗・勝点35の8位の福岡にとっても、9勝6分10敗・勝点33の10位のFC東京にとっても、譲れない3連戦となる。

FC東京はここ2試合で上位勢と「エンターテインメント性の高いゲーム」(ピーター・クラモフスキー監督)を展開した。第24節・横浜F・マリノス戦は1-1から後半はよりオープンな展開となり、決定機の数ではFC東京が上回るも、試合終了間際にロングシュートを決められて悔しい1-2に終わった。続くヴィッセル神戸戦は18分にCFディエゴ・オリヴェイラの2試合連続弾で先制し、69分MF松木玖生のPKで試合を決めるはずが相手GKの好セーブに阻まれた。その後試合はスリリングなアディショナルタイムに突入した。90+2分FW大迫勇也がPKをきっちり沈めて同点に追い付くと、90+10分途中出場のFWアダイウトンが豪快なドリブルシュート一閃、すると4分後左クロスから大迫のヘッドの折り返しをMF山口蛍が見事なボレーを決めて2-2。

スリリングなジェットコースターゲームを、クラモフスキーは「結果は残念なものになってしまった。勝ちに値したゲームだった。この痛みを持ってもっと改善していきたい」と評した。今後FC東京が優勝争いを繰り広げるために内容と結果の両立が求められる。

対する福岡は公式戦7連勝から一転2連敗を喫した。第24節・アルビレックス新潟戦は序盤のオウンゴールが響き0-1、前節・京都サンガF.C.戦は36分数的有利となるも点差を詰められず0-2のまま試合終了となった。ただ悪い流れは8月30日『天皇杯』準々決勝・湘南ベルマーレ戦で断ち切った。FW山岸祐也の2ゴール1アシストで初の4強入りを決めたのだ。強行軍の不利はあるが、勢いは取り戻したと言える。

リーグ戦での直接対決通算成績は福岡が7勝3分3敗と勝ち越し。さらに過去10年間の対戦では福岡が5勝2分と圧倒する。第11節でも福岡が組織立った守備でFC東京を完封、1-0で勝点3を手繰り寄せた。

果たして、FC東京が17年ぶりに白星を挙げるのか、福岡が相性の良さを見せ付けるのか。FC東京×福岡3連戦は『明治安田J1』第26節が9月3日(日)・味の素スタジアム、『ルヴァンカップ』準々決勝第1戦が9月6日(水)・味スタ、第2戦が9月10日(日)・ベスト電器スタジアムにてキックオフ。『2023 TOKYO SUMMER NIGHT』の締めくくりとなる今週末は『ぴあ Day』を開催。FC東京史上最大数のレーザーの機材を使った照明の演出を行う。ぴあブースではオリジナルグッズが当たる抽選会も。さらに『ラブライブ!シリーズ』とのコラボレーションも実施する。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。