水沼宏太(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

『JリーグYBCルヴァンカップ』ベスト4進出を決めた横浜F・マリノスに重要なゲームが続く。9月15日(金)に『明治安田生命J1リーグ』が再開し、19日(火)には『AFCチャンピオンズリーグ』が幕開けとなるのだ。

『ルヴァンカップ』第2戦で掴んだいい流れを継続できるか、リーグ再開のサガン鳥栖戦で問われることになる。横浜FMは第25節の横浜ダービーではまさかの1-4の大敗、続く柏レイソル戦も0-2と下位勢に痛い連敗を喫した。9月6日の『ルヴァンカップ』準々決勝第1戦・北海道コンサドーレ札幌戦も58分に左ウイング井上健太が退場となり、2-3の逆転負けを喫したのだった。

2点差以上の勝利が求められた9月10日の第2戦だが、開始早々右ウイング水沼宏太の得点でゴールラッシュのはじまりかと思われたが、VARの結果ゴールは取り消しに。それでも32分、水沼がボランチ吉尾海夏とのワンツーでゴール前へ侵入し、先制点をマークすると、後半立ち上がりにCFアンデルソン・ロペス、トップ下ナム・テヒが立て続けにゴールを奪取。84分にPKを献上するも、GK一森純ががっちりキャッチ。3-0で4強入りを果たすとともに、公式戦3連敗の嫌なムードを一掃した。

ケヴィン・マスカット監督は結果を喜ぶとともに喜田拓也のCB起用とA・ロペスとナムのコンビネーションに「私は喜田があのポジションを務められる自信があった。今日はロペスとナムの関係性でどのようにボールを収めるかも狙いだった。スペースを上手く使ったり、よりオプションを作っていこうとビルドアップしていた」と手応えを語った。

横浜FMはこの勝利をリーグ戦へつなげなければならない。首位ヴィッセル神戸との勝点2差である。2週間後の首位攻防戦を前にこれ以上足踏みは許されない。

一方、鳥栖は2分4敗と2か月強白星から遠ざかっている。低迷の理由は得点力不足である。直近6試合で4ゴールと複数得点も7月8日以来できていない。前節・サンフレッチェ広島戦も富樫敬真、西川潤、岩崎悠人を起用、アタッカー陣を変更して臨んだが無失点に終わった。

リーグ戦での直接対決通算成績は横浜FMが12勝5分6敗と勝ち越し。さらに現在9試合負けなし、5勝4分と圧倒している。GWの第11節でも開始早々先制点を許したが、前半の内にヤン・マテウスの2得点で逆転、後半にはエウベルの勝負を決める一撃で3-1の逆転勝利を飾った。また6月の『ルヴァンカップ』グループステージ第6節の6-1の大勝劇も記憶に新しいことだろう。

果たして、横浜FMが相性の良さを生かして勝利を手にするのか、鳥栖が下馬評を覆して勝点3を持ち帰るのか。『明治安田J1』第27節は9月15日(金)・ニッパツ三ツ沢球技場にてキックオフ。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。