首位攻防戦となるフライデーナイトJリーグ。『明治安田生命J1リーグ』第29節で2位横浜F・マリノスが首位ヴィッセル神戸を迎え撃つ。リーグ戦は残り6試合、両軍の勝点差は1。連覇か、初優勝か。中秋の名月のもと、実り多きシーズンへ前進するのはどちらか。
前節、横浜FMは悪い流れを断った。リーグ戦3戦勝ちなし、9月19日の『AFCチャンピオンズリーグ』も黒星発進という悪循環の中迎えた鹿島アントラーズとのアウェイゲーム。鹿島の激しいプレスで最終ラインからの組み立てはままならず、序盤からピンチが続いた。15分にはセットプレーから先制点を献上。それでも横浜FMはGK一森純からのビルドアップにチャレンジし続けると、34分には変化を付けたCKからCFアンデルソン・ロペスが同点弾をズバリ。前半終盤からは徐々に盛り返して、後半早々に波状攻撃からA・ロペスが詰めて逆転した。
その後互いにチャンスを作り、試合終了間際には鹿島の決定機にヒヤリとしたが、横浜FMは中4日のビハインドを跳ね除けて2-1。3か月ぶりに敵地で勝点3を手繰り寄せたのだった。殊勲の2ゴールで得点ランキングトップの大迫勇也に並んだA・ロペスは「神戸は首位だし、とても強いチーム。ただ我々はホームでファン・サポーターの力があるので、必ず勝点3を奪い取れるように戦っていきたい」と天王山での勝利を誓った。
一方、神戸は前節、セレッソ大阪と対戦。第27節0-2でサンフレッチェ広島に敗れた神戸も、鹿島に0-1で敗戦したC大阪も連敗だけは避けたいところ。ホームの神戸が主導権を握ると、CF大迫と右ウイング武藤嘉紀がゴールに迫った。59分には左SB初瀬亮のロングフィードに左ウイング佐々木大樹が反応し、相手DFを振り切いて左足一閃。ほしかった先制点をもたらした。その後追加点はならなかったが、インテンシティを保った堅い守備でC大阪の反撃を許さず。1-0で首位を死守。試合後、 吉田孝行監督は「『これぞ、神戸』という試合ができたと思う。相手も素晴らしいチームだし、締まりのあるゲームだった」と胸を張った。
リーグ戦での直接対決通算成績は横浜FMが28勝12分9敗と圧倒。直近も横浜FMが5連勝、10試合連続で複数得点をマーク。横浜FMは取りも取ったり10試合で25得点を叩き出している。GW前の第9節でも19分に守備の乱れを左ウイング汰木康也に突かれ、28分には大迫に追加点を頭で押し込まれて0-2と苦しい展開となったが、A・ロペスの2得点とボランチ渡辺皓太のゴラッソで見事に逆転。3-2で横浜FMが首位を撃破したのだった。
果たして、連覇へ横浜FMが首位を奪還するのか、神戸が初優勝へ勢いを付けるのか。『明治安田J1』第29節・横浜FM×神戸は9月29日(金)・日産スタジアムにてキックオフ。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。