渡邊凌磨(FC東京) (C)J.LEAGUE

FC東京にとって『明治安田生命J1リーグ』第29節は特別なゲームである。FC東京が設立したのは1998年10月1日。今年の都民の日は25周年の記念日となる。クラブは9月23日・サガン鳥栖戦から10月28日(土)・サンフレッチェ広島戦までのホーム3試合を25周年記念試合「F.C.TOKYO 25th Anniv. Month」として開催。さまざまなイベントや企画を用意し、これまでの歴史を振り返るとともにこれからの新たな第一歩を記す。

FC東京は25周年記念試合第1弾となった前節・鳥栖戦で5試合ぶりに勝利を手繰り寄せた。前半2点のビハインドを背負うも、後半から反撃を開始。54分左SBバングーナガンデ佳史扶のクロスから左ウイング・アダイウトンが打点の高いヘッドをズバリ。その5分後にはバングーナガンデの低く鋭いクロスをアダイウトンがヘディングでつなぐと、トップ下・渡邊凌磨が胸トラップから左足を振り抜いてゲームを振り出しに戻した。その後互いにチャンスを作りながら迎えた87分、渡邊のシュートはGK朴一圭に好セーブされたが、途中出場の俵積田晃太が詰めて見事3-2の逆転勝利。

試合後、ピーター・クラモフスキー監督は「エキサイティングなフットボールの2チームによる戦いだった。本当にエンターテインメント性の高いゲームだった。前半の終盤から私たちがゲームを握れるようになってきて、前半の内に1・2点取れてもおかしくない形もあった。後半は自分たちのすごくいいキャラクターを出すことができた」と胸を張った。

次節、記念試合で対峙するのはガンバ大阪である。G大阪は前節・浦和レッズ戦で悔しい敗戦を喫した。17分4試合ぶりに先発した宇佐美貴史の直接FKで幸先よく先制するも、12分後にはホセ・カンテに同点弾を献上。後半早々、そのカンテが一発退場となるが、G大阪は数的有利を生かせず。浦和の途中出場のアタッカーたちに連続ゴールを許して1-3の完敗を喫したのだった。

リーグ戦での通算成績はFC東京が17勝11分15敗と勝ち越すが、6月の第17節ではG大阪が3-1の完勝。25・29分とCFイッサム・ジェバリが立て続けにゴールを奪い、60分には右SB半田陸がこぼれ球を押し込んで勝負あり。FC東京は試合終了間際に途中出場の塚川孝輝のヘディングシュートで1点を返すのがやっと。G大阪は3連勝を飾り、3連敗となったFC東京はアルベル前監督が退任となった。

果たして、FC東京が25周年記念試合で連勝するのか、G大阪が5試合ぶりに白星を獲得するのか。『明治安田J1』第29節・FC東京×G大阪は10月1日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。試合当日、来場者先着2万名にオリジナルフラッグをプレゼント。キックオフ前には東京スカパラダイスオーケストラのスペシャルライブを実施。ハーフタイムにはBリーグ・千葉ジェッツの原修太と公式マスコット・ジャンボくんも登場する。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZN、TOKYO MXにて生中継。