アマゾンクラブの歴史は意外と古かった
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まずはマネージャーの栗崎さんに「アマゾンクラブ」についてお伺いした。
ワイルドだが丁寧で気さくな方だ。
アマゾンクラブは1987(昭和62)年、今から26年前の11月に原オーナーがアンティークショップとして山手で始めたのがきっかけ。当時から現在までアメリカ文化を意識した内装のイメージはほとんど変わっていないそうだ。
その後、1997(平成9)年に火事になり店は全焼。その後山下町へ移転し、倉庫だった建物の中身を処分する、という条件で買い取り改築し、営業を再開。
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しかし、その倉庫には思わぬ掘り出し物が……。
「アストロガールちゃん」である。
DENON(株式会社デノン コンシューマー マーケティング)がアメリカに輸出していたという人形。もともと顔にプラスチックのヘルメットをを被っていたが壊れてしまったそうで、そのままの状態で保存されていたらなんと数百万円の値段が付いていたそう……す、すごい。
山下町のアマゾンクラブには多くの有名人が隠れ家として訪れていたようで、中には横浜出身の某有名バンドのボーカルの方も来店したんだとか。
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それから8年後の2005(平成17)年に現在の馬車道の横濱ビルに移転。もちろんアストロガールちゃんや倉庫で見つけたレトロな照明なども一緒。
さらに横濱ビルの店舗改装中に、またしても神秘的な壁などの掘り出しものが……。
横濱ビルが建ったのは1950(昭和25)年。戦後初めて建った「ビル」だそうで、当時米軍専用の「オーシャンズ」というレストランに多くの米軍が足を運んでいた。そしてビルの近くにはあのアメリカ軍の最高司令官だったマッカーサーの事務所があり、マッカーサーもこのレストランに訪れていたんだとか。
その後は、別のオーナーが畳のある和室として利用していたそうだが、アマゾンクラブが改装を始め、壁を壊したところ、「オーシャンズ」で使用していたこの壁が姿を現したそうだ。
そんな掘り出しものがいっぱいの店内には、古時計や教会で使用されていた椅子など、原オーナーのこだわりが沢山詰まっていてとてもいい雰囲気だ。