コミケ後に商業誌の驚くべき"過剰"修正が明らかに

例年以上に慌ただしい雰囲気を肌に感じた冬コミが終わり、年を越して少し落ち着きを見せた矢先。 商業誌でマンガを描いている漫画家・鳳まひろさんがツイッターで新連載作品の修正具合はこんな感じだと1枚の画像を公開しました。

男性であれば画像をチラッと見ただけで、黒ベタで修正されている範囲の異様さが感じとれることでしょう。 本来の絵がどのようなものだったのか想像することすら難しい修正っぷりで、もはや青年向け作品なのかすらわからない状態に。

児童ポルノの規制強化に関心が集まっている中で、各出版社も業界を守るために十分すぎるほどの対応を取らざるを得ない状況になっていることが感じ取れる画像だと思います。

コミケ準備会が基準として挙げていた2013年10月以降に発売された青年向け商業誌においても、モザイクや黒ベタなどの修正内容には"統一された基準"とは言いがたいバラつきがあり、そんな状況下において開催された「コミックマーケット85」で混乱が生じてしまったのは仕方のないことでしょう。

商業・同人を問わず、今後も安心して青年向け作品を楽しむためには新しいルール作りが必要になってきたのかもしれませんね。

しかし、マンガというのは空想の産物(ファンタジー)です。 最近は青年向け作品よりエロいという評判を得ている少年マンガやテレビアニメも多く存在する中で、律儀に法と条例に従っている青年向けマンガがどうしてこれほどまでに槍玉に上げられるのか不思議に思います。

被害者が実在するような悪質な児童ポルノを肯定するわけではありませんが、"必要な規制"というのをしっかりと考えるべき時が来ている気がします。
 

フィギュアとアニメが大好きなオタク系ライター。「ねとらぼ」や「INSIDE」など、ウェブメディアを中心に活動中。好きなキャラは「初音ミク」。夢はコミケにサークル参加すること。