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人気漫画を原作にしたTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』。始まる前こそやや不安はあったが、フタを開けてみると原作ファンも大満足のクオリティ。BD・DVDの売れ行きも絶好調だ。
お、今日はシュトロハイムさんが再登場ですか。あの伝説の名ゼリフ、言っちゃってくださいよ。
「我がドイツの科学力はァァァアアアア 世界一ィィィイイイイ!」
残念、やはり"ナチスの科学力"とは放送で言わせられなかったようだ。ほかにもハーケンクロイツ(逆鉤十字)が消去されたり、ナチス式敬礼が見えにくくされていたり、ナチス関連の表現がすべて原作から変更されていた。国内外のジョジョファンからも「やっぱり自主規制か」「まあナチスはな……」と同情的な声があがっている。また、ジョジョ恒例(?)の人体切断シーンも、断面には原作以上に濃い陰影が付けられていた。これも規制の影響だろう。
表現の自主規制といえば、TVアニメ版『ONE PIECE』序盤で、サンジが大恩人"赫足のゼフ"との過去を回想するエピソードもよく知られている。遭難して無人島でふたりきりになったゼフと幼いサンジ。ゼフは手持ちの食料すべてをサンジに渡して別行動をとる。救助されるまでの数十日間、ゼフは飢えを凌ぐために自分の○○を食べていた……というショッキングな原作のシーンが、アニメ版だとまったく別のシーンに改変された。
たしかに子供の視聴者へ配慮するならカットすべき残虐表現かもしれないが、この壮絶な覚悟を知っているからこそ、最後にサンジの叫んだ「くそお世話になりました!!!」が心に強く響いてくる。そこを改変したことについては、いまだファンの間でも賛否両論だ。