決戦4日前の10月31日、浦和レッズに吉報が届いた。『2023JリーグYBCルヴァンカップ』ニューヒーロー賞受賞選手に17歳のMF早川隼平が史上最年少で選出された。浦和所属選手の受賞は2002年のDF坪井慶介、2003年のFW田中達也、2004年のMF長谷部誠(現フランクフルト)、2011年のFW原口元気(現シュツットガルト)、2021年のGK鈴木彩艶(現シントトロイデン)に続いて6人目。1チーム6人の受賞は歴代最多記録、さらに2012年の石毛秀樹(当時清水エスパルス/現ガンバ大阪)の最年少記録を2か月更新したのである。
7試合に出場し、1得点と浦和の『ルヴァンカップ』決勝進出に貢献した早川は「まずはこのような栄誉あるニューヒーロー賞を取ることができて光栄に思う。自分の力だけでは取ることができないし、クラブに関わるすべての方々に感謝したい」と喜びを表した。
錚々たるニューヒーロー賞受賞者たちに名を連ねた早川は責任感と重圧を明かした。
「ニューヒーロー賞を取った選手は羽ばたいているので責任を感じるし、見習うべきお手本の選手たちが近くにいるので、少しでも追い付けるようにがんばりたい。プレッシャーは少なからず感じる。今後どうなっていくか自分でもまだわからないが、ひとつでも少しでも上に行けるようしたい」
17歳のMFは自身の現在地をこのように語った。
「自信を持ってプレーできているのは、セオリーがあるようなチームに対してはできている。ただ、ちょっとセオリーから外れるようなチームには適応できていない。経験もそうだし、これからやるべきことだと思う」
タイトルへの渇望を問われると。
「タイトルは選手でプレーしている以上、栄誉なもの。少しでも増やしていきたい。チームとしても個人としても、絶対に取るしかないという気持ち」
アビスパ福岡との『ルヴァンカップ』決勝に向けて、早川は万全の準備で臨むことを約束した。
「チームとしてはいい準備ができてきていると思うし、さらにいい準備ができればと思う。自分とてしてはコンディション面などいろいろあるが、決勝に向けてクラブスタッフと一緒にしっかりと準備していきたい」
果たして、浦和が7年ぶり3度目の優勝を果たすのか、それとも福岡がクラブ史上初となるタイトルを獲得するのか。『ルヴァンカップ』決勝・福岡×浦和は11月4日(土)・国立競技場にてキックオフ。チケットは予定枚数終了。試合の模様はフジテレビ系列にて生中継。