「ぴあ」調査による2014年1月24日、25日に公開されたぴあ初日満足度ランキングは、韓国で歴代動員第3位を記録した感動作『7番房の奇跡』がトップに輝いた。2位に82歳の山田洋次監督の82作目となる新作『小さいおうち』が、3位にトップアイドルを目指す13人の少女たちの活躍を描いた劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が入った。
1位の『7番房の奇跡』は、知的年齢が6歳の父親と、しっかりものの6歳の娘が起こす奇跡を描いたヒューマンドラマ。出口調査では「たくさん笑って、たくさん泣いた。ストレートに描かれる親子の愛情が素敵だった」「冤罪の恐ろしさ、権力の怖さを感じた。子役は演技が上手いし可愛かった」「父と娘の愛情が全編にわたってあふれていて感動した」「父と娘が互いに思い合う姿に泣かされた」「警察や裁判所への疑問、知的障がい者への差別、様々な社会問題が複雑に組み込まれていて考えさせられた」などのコメントが寄せられ、10代から80代までの幅広い世代から支持された。
2位の『小さいおうち』は、中島京子の直木賞受賞小説を映画化したもの。昭和と平成を舞台に、東京郊外に建つ赤い三角屋根の“小さいおうち”で繰り広げられた様々な出来事と愛の物語が語られていく。観客からは「単なる恋愛ものでなく、裏にある戦争について描かれた深い作品だった」「全体的によく出来た群像劇だった。昭和10年はもっと大変な時代だと認識していたので、当時の暮らしぶりに興味がわいた」「山田洋次監督の作品の中でも特に完成された素晴らしい作品だった。松たか子はもちろん、役者全員がよかった」「現代と変わらない家族の姿があり、切なくなったりジーンとする場面がある、とても温かい映画だった」などの声が寄せられた。
(本ランキングは、1月24日(金)、25日(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)