外付けHDD 平均容量とTB単価

外付けHDD市場において、1TBの単価(TB単価)は2023年2月をピークに下落に転じ、再び大容量化が進行している。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」により明らかとなった。

外付けHDD市場で、21年1月から23年11月までの平均容量とTB単価の推移をグラフ化してみた。すると21年1月からTB単価は上下動を繰り返しつつ上昇し、23年2月に3700円を超えてピークに達した。その後下落に転じ、9月以降は3500円前後で推移している。一方、TB単価に関係なく平均容量の大容量化も増減を繰り返していた。22年後半からのTB単価上昇に伴い平均容量は減少したが、23年夏以降は再び大容量化が進み、11月には3.50TBと最大容量に達した。

SSDが安価になってきたことや大容量化してきたことにより、HDDの需要は着実に減少している。しかし、まだSSDよりもHDDの方が安価であるため、大容量のデータ保存にはHDDに優位性がある。今後もコンシューマーにおけるHDDの需要は減少していくかもしれないが、需要は根強く残るだろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。