じゃがいも
「じゃがいもの芽には毒がある。」これは広く知れ渡っていると思いますが、実は皮の部分にも毒があるようです。じゃがいもの毒素は「ソラニン」という物質ですが芽だけでなく、緑色の表皮部分にも多く含まれているとか。
これを大量摂取すると嘔吐、下痢、複数、脱力感、めまい、呼吸困難などの症状を発症するようなのでご注意ください。また、ソラニンは加熱調理してもほとんど分解されないようです。青いじゃがいもは、素直に捨てましょうね。
(出典:食品衛生の窓 東京都福祉保健局)
梅(青梅)
こちらも有名な話かもしれませんね。「青梅には青酸が含まれている!」というお話。確かに本当です、梅の種や果実には「青酸配糖体」という物質が含まれていて、これを摂取すると呼吸困難やめまいが起こるようです。
これは特に生の青梅の果肉や種に含まれています。では、この毒素がどれだけ危険なのか? というと……。成人なら約300個、子供なら100個程食べないと深刻な影響はでないようです。
ただし、未成熟の種には果肉の10倍~20倍も含まれているとか。これは危険なので、居ないとは思いますが、木に成っている小さな青梅をそのまま食べるのは絶対にやめましょうね!
ちなみに、この成分は梅の果実を守ろうという防御機構。そのため、成熟した梅は青酸配糖体が分解されて毒性が無くなり、美味しくなります。漬けたり、干したりするともっと分解されてより美味しくなります。じゅる……。
白インゲン
生食だめよ。というお話のようです。インゲン豆をはじめ、豆類に多く含まれる「レクチン」というタンパク質は、摂取すると吐き気、嘔吐、下痢などを起こすようです。発症までに早ければ10分、遅くても23時間ということなので、結構即効性のある毒かもしれません。また、大さじ2杯分くらいの摂取量でも症状が出ています。
しかし、これは十分に火を通せば分解されるので毒性は無くなるのでご安心を。一般的な「水に浸す」→「煮る」という調理法を取れば問題なく美味しくいただけますよ。きっとインゲンだけでなく、生で食べると宜しくないとされるものにはこういうのが含まれているんでしょうねぇ……。