ふき&ふきのとう

これから暖かくなるにつれて出てくるふきのとう。大きく育ったふき。ふきのとうは薬味として、ふきは煮て食べると美味しいですよね。しかし、これも注意が必要なようです。肝毒性の強いペタシテニンなどの物質が含まれており、大量に摂取し過ぎると肝臓にダメージがいくようです。

しかし、こちらもすごく大量に摂取したりしなければ深刻な症状はでないようです。また、アク抜きをすれば問題ないみたいですよ。逆にいうとアク抜きしていないふきなんて食べられたものじゃないので……。これも普段通りの食べ方で美味しくいただいていれば問題ない。ということで。

(出典:フキ Wikipedia

 

トマト、ナスなどのナス科

えぇぇぇ……。トマトあんなに美味しいのに!! ナスもすごく美味しいのに!! と美味しいものが毒であるはずがない。と言いたいところですが、美味しくても猛毒なフグの前例もありますし……。

でも、これは実質無害と言っても良いのかもしれません。

トマトを含め、ナス科の植物には確かに毒性がありますが、現在食用とされているものに関しては、品種改良により食べられる部分には健康に害を与えるだけの毒素は含まれていません。

トマトに例えるなら、「トマチン」という毒性のある物質が含まれています。マウスに投与した場合の半致死量を人間に当てはめると、完熟したトマトで人間がピンチになる量は、およそ……。

4000kg。

大丈夫、だいたい安全です。これまでどおり、美味しく頂いてください。

ただし、普段食べないパーツ(茎、葉、根、未熟な果実)には毒性が残っているとのことなので、トマトを茎ごと豪快に食すのはお控えくださいね。

(出典:ナス科 Wikipedia
(出典:日本植物生理学会 みんなのひろば


人類が登場してからトライ&エラーが繰り返され、食べられないものも何とか食べようとした努力の積み重ね。我々の食生活はその礎の上に成り立っています。

それゆえ、現在市場に並んでいる「食品」はおよそ問題なく食べられるものになっているのでご安心ください。逆に、毒を全く含まない食べ物がどれだけあるのか? ひょっとしたらそちらの方が少ないのかもしれませんね。しかし、今回のリサーチでひとつ、確実にわかったことがあります。

「薬も過ぎれば毒となる」

お後がよろしいようで。

ガジェット、PC、家電を中心にフリーライターとして活動中。ウレぴあ総研をはじめ、ハピママ*、ギズモード・ジャパン、コタク・ジャパンなどのWebメディア。雑誌・ムックなどの紙媒体などでも幅広く執筆。趣味は「農業」、ライター仲間からは「兼業ライター」と言われることも。