ラネットは、施設・店舗のセキュリティを向上させることを目的に、自社が提供するネットワークカメラサービス「キヅクモ」と美和ロックが提供するスマートロック「PiACK II smart」との連携を行った。現在提供している「キヅクモ」の拡張サービスとして、「PiACK II smart」とキヅクモカメラが連動し、鍵の施解錠時に自動でカメラ映像を録画する「キヅクモスマートロック」サービスの提供を開始する。
鍵の施解錠時に自動でカメラ映像を録画
「キヅクモ」は、場所や時間を問わず各拠点の映像を確認することが容易で、利用者が常に監視せずとも様々な条件設定に基づいて通知を送ることで利用者に気づきを与えるネットワークカメラサービス。「キヅクモ」の拡張サービスを検討するなかで、セキュリティカメラとスマートロックの親和性に着目したという。これまで、スマートロックサービスの提供は数多くあったが、「実際に誰が利用しているのか」、「何人で利用しているのか」など、実態を把握するためには、別サービスの管理画面を確認しなければならないという課題があった。スマートロックとカメラを同一アプリ内で簡単に操作できるサービスはこれまでになく、“現地にいなくても施設の入退室を実態に即して管理できるサービス”には需要があると考え、「キヅクモスマートロック」の提供に至った。
「キヅクモスマートロック」は、物理的なカギを使わずに、暗証番号、ICカード、アプリなど様々な方法で扉の施解錠ができるサービス。アプリを使用すれば、遠隔から施解錠の操作をすることが可能。また、キヅクモカメラとの利用で、扉の開閉に合わせてカメラが連動し映像を録画することができる。これまでにはなかった“カギとカメラの連動”を実現し、より現場の入退室に「気づける」サービスとして活用できる。
具体的には、カメラとスマートロックを連動させることで、スマートロックが施解錠したらカメラがイベント録画の撮影を開始する。映像として履歴を残せることにより、いつ施解錠があったのか、誰が解錠したのか、何人の出入りがあったのかなど、施錠時、解錠時の状況把握が容易になる。また、施錠時、解錠時は録画映像に残せるだけでなく、リアルタイムで通知を受け取ることができる。
遠隔での暗証番号設定が可能なため、現場に足を運ばなくても、本部から複数拠点の暗証番号の変更が容易にできる。また、一時的に暗証番号を発行することもできるため、来客時にカギの受け渡しが不要となる。利用後は暗証番号を削除することでセキュリティの強化もでき、大幅に業務効率を上げることができる。
物理キーの施解錠でなく、アプリやICカード、暗証番号を利用した施解錠が可能なため、鍵の紛失リスクや複製リスクも低減できる。さらに、利用シーンに応じて、暗証番号、ICカード、アプリ操作など様々な方法での施解錠が可能。一時利用や日常利用、不特定多数の出入りにも対応できます。多拠点施設も一元管理できるため、物理カギの管理で悩むことがなくなる。
今後の展開として、まずは、「キヅクモスマートロック」を1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)から開始し、全国に広めていくことを予定している。また、電気錠を利用した入退室管理サービスなど、さらなる拡張サービスの提供を行っていく。