映像コンテンツメーカーや映像機器メーカーによって構成される「デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン」(以下、DEGジャパン)が発表する「DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」の授賞式が開催され、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』がグランプリに輝いた。
「DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」は、昨年1年間に発売されたブルーレイソフトの中から、その特徴を最も活かした作品を表彰するアワード。第6回目となる今年は、アニメ文化の盛り上がりを踏まえ、新たにアニメ部門(TV・その他)を創設し、一般ユーザーによるWeb投票とAV評論家や映画・映像誌の編集長などから構成された選考委員によって、過去最多81作品の中から受賞作品が選ばれた。
今回グランプリに選ばれた『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』は、昨年度のアカデミー賞でも11部門にノミネートされるなど、大いに話題を集めた1作。プレゼンターを務めたAV評論家・麻倉怜士氏は「3Dメガネをかけているのを忘れるほど自然で、かつダイナミックな映像を見せてくれた作品。また、3Dでストーリーを表現することにおいても成功している。本作は、その画質も含め、今後のブルーレイが目指すべきひとつの基準となる革新的な作品だ」と高く評価した。
また、授賞式には「DEGアワード アンバサダー」に就任した俳優の竹中直人と吉本美憂も来場。自身もブルーレイソフトの大ファンだと語る竹中は、グランプリを受賞した『ライフ・オブ・パイ』について、「アン・リー監督は大好き。この作品はもちろん映画館でも観たのですが、自宅で3Dで観て改めて圧倒されました」とコメント。しかし、自身の作品のブルーレイについて訊かれると、「自分の作品を観るのは恥ずかしくて、いつも途中で止めちゃうんです(笑)」と本音を暴露し、会場の笑いを誘っていた。
取材・文・撮影:渡部あきこ