観客席からは「うわぁ~」「仮面宣伝マン来たー」という歓声があがる。
そんな中、宣伝マンは「喋れないからこれ読んで」とまるで言葉を口にしたかのように司会の人に手紙を渡した。
司会者「あんた岡山に行かなくていいの?」
仮面宣伝マン:手紙を差し出す
司会:「何これ?」
仮面宣伝マン:「これ読んで」と言わんばかりに手紙を司会者に押し付ける。
司会者は手紙を開き、読み始めた。
手紙の内容は以下のようなものである。
「実は今日、タワーレコードのPRが終わって、大好きなひつまぶしを食べに行こう思ったんだけど、朝、新幹線で"イッキ観の時間にイッキ観見ているとタワレコには行けないな"というようなツイートがされていたのを思い出しまして……そこで突然ですがここに来たんです」
会場がざわつく。
仮面宣伝マンがオリジナルグッズを配りながら、全国各地を旅していると知っている司会者は、彼に訪ねた。
「帰るときは何を配るの?」
「えっ!? おもてなし?」
「ひ・み・つ?」
ミニコント風な司会者と仮面宣伝マンのやりとりによって、
キャパ300のガスホールが温かい笑いに包まれた。
イベント終了後は約束どおり、仮面宣伝マンがオリジナルグッズを配りながら、お見送り。
最後は「宣伝がんばってください、応援してます!」といきなり、宣伝マンにチョコレートを渡す女性も現れた。
あれ? 照れてる……!?(顔色見えないけど)
チョコを手にした仮面宣伝マンは喋れないのにも関わらず、思わず「頑張ります!」と口走りそうに!
慌ててスタッフが宣伝マンの代わりに「ありがとうございました」と口に出し、フォローに入った。
ファンの思いに励まされ、「よし、倉敷に行こう」と改めて決断した宣伝マンは、名古屋駅に到着後、「ひつまぶしを食べてない」ことを思い出す。
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ひつまぶしへの思いも消えないのか、宣伝マンは名古屋駅の弁当屋で迷わず「ひつまぶし」を購入。倉敷に向かう車中で美味しく食した。
彼にとって、名古屋に残ってイッキ観イベントでファンと触れ合い、大好きなひつまぶしも食べられた。
両方満たされ、大満足した仮面宣伝マンだった……。