幸せの感じ方は男女によって違いがある?
またちょっと面白いのが、これら「小さな幸せ」に男女差があるということです。
同調査の結果を男女別に見てみると、女性が小さな幸せを感じる瞬間は「美味しいもの、甘いものなどを食べたとき」が71.1%。一方の男性は40.5%でした。
「それだけ甘いもの好きな女性が多い」という理由も考えられそうですが。日頃から家族に料理を作っている女性なら、外に「美味しいもの」を食べに行くことは、まさに小さな幸せと感じられるのかも。ほかにも「食べる」という行為が男女によって、幸福度に差が見られるというのもなかなか興味深いですよね。
実際、男女ならでは幸せの感覚についても、それぞれ際立った特徴が判明。女性にいたっては「家族や人から『ありがとう』『美味しかった』など言葉をかけてもらったとき」「青空の広がった晴天を見たとき」が挙げられており、どちらも料理や洗濯といった家事をするなかで感じる幸せと言えそうです。
反対に、男性は「晩酌をしているとき」が36.7%。女性の19.3%を大きく上回っていることから、1日の仕事疲れを飲んで癒やすことに小さな幸せを感じている男性が多いよう。「テレビやDVDなどを観ているとき」が11.9%というのも、晩食に関連しての結果ですよね。また「運動をして気持ち良い汗を流しているとき」が13.5%だったのも、女性の6.6%を上回る結果になりました。
年齢とともに幸せも感じ方が変わってくる?
調査結果を振り返ってみると、大きな幸せが「仕事」や「お金」、「結婚」や「子育て」に関わることなら、小さな幸せはご飯が美味しく感じられたり、自分好みの音楽や作品を見つけたなど。実に些細なことながら、少しでも気持ちが嬉しくなる出来事に多いのかもしれません。
以前、筆者が男友達Mさん(現在27歳/公務員)と幸せについて話していたときも、彼のなかでの幸せは「なにもせずにゴロゴロとマンガを読んでいるとき」とのこと。当時は「え、それだけ?」と、思わず笑ってしまいましたが。いまになって考えてみると、仕事場の緊張感が抜けて家でくつろぎながら過ごせるのは、十分至福のひとときだと気づきます。