話を伺ったのは矢沢永吉さんの大ファンという店主の平賀敬展(ひらがひろのぶ)さん。
店がオープンしたのは2000(平成12)年7月19日。もともと、以前から自分の店を持ちたいと思っていた平賀さんは、ロックバンドを組みながら洋食店などで働いていたが、都筑区の「くじら軒」のラーメンに出会い、修行してラーメンの道へ進んだ。
ラーメン店での修業は未経験だったという店主。だが持ち前のポジティブな明るさと研究熱心さで、自らの味を追求。
資料に穴があくほど読みまくったうえ、数々のラーメンを食べ歩き、試行錯誤のうえ念願の味を手にいれた。
同店のオススメは「流星プレミアム」(900円)。三河屋製麺の中太麺を使用し、スープにもこだわりがある。親の丸鶏とゲンコツをベースに干し貝柱や干しエビ、昆布、カツオ、サバや何種類もの野菜とリンゴで土台となるスープを作っている。
また、しょう油ダレにもこだわりが。まろやかでコクが深い味わいが特徴の「傳右衛門(でんえもん)」のたまりしょう油と、風味が豊かな「本膳」のしょう油をブレンドしたものを、本みりんに合わせ、すっきりかつコクのあるタレとなっている。
れんげで一口スープをすくってみる。うすい琥珀色のすっきりしたスープがたまらない。香りもしょう油のほどよい香りと、魚介のうま味がふわりと鼻孔をくすぐる。
使用しているチャーシューも肩ロースとモモの2種類を使用。肩ロースは口の中でとろけるような感じで、モモは噛み応えがあり、違った味が楽しめる。
「美味しいラーメンが食べたくなったらぜひご来店ください」と平賀店主。実は袋麺も販売されていて、アイランド食品の通信販売や地元、南区のフジスーパーなどでも購入でき、こちらも人気。
納得するものしか出したくない、さらに美味しさを追求していくという店主のこだわりがこもった一杯だった。