ここはちょっと注意かも? LINE電話のデメリット
既存の通話サービスを全て覆せるか? というとその勢いこそ見えるものの、メリットばかりで固められているわけではありません。いくつかのデメリットや弱点も存在しています。
1:docomo宛のコールは「通知不可能」になってしまう
SoftBank、au宛のコールではちゃんとこちらの電話番号が通知されますが、docomo宛にコールすると「通知不可能」となってしまいます。
また、一部の機種では着信時に「81」が付いた国際電話形式で通知される場合もあります。
2:LINEに電話番号の登録が必要になる
相手に通知される電話番号はLINEの登録に利用した電話番号が表示されます。そのためLINE電話を利用するには、事前に電話番号をLINEに登録しておく必要があります。Facebook認証のみでLINEを利用している場合は、LINE電話は利用不可となります。
3:緊急通報/フリーダイヤルが使えない
110番をはじめとする緊急通報電話へのコールができません。緊急時には通常の電話から発信する必要があるので留意しましょう。また、携帯電話や他のIP電話も同じことですが、基本的にフリーダイヤルには発信することができません。
4:回線速度に通話品質が左右される
IP通話の宿命です。一般的な音声通話と比べるとどうしても遅延やノイズが発生することもあります。回線速度によっても安定性が左右され、データ通信速度が低速な場合では、音が途切れたりすることも。
以上が、LINE電話の現時点までの情報と使用感のまとめとなります。実際に使用した感覚ですと、通話料が安いとはいえ、100円だけのコールクレジットチャージでは明らかに足りませんでした。メインに利用したいのであれば、お得な30日プランを契約しておくと良いでしょう。
また気になる通話品質ですが、通話の遅延はおよそ1秒ほど。しかし通常の音声通話でも遅延は発生するので、IP通話をいうことを加味すれば十分に実用範囲内ではないでしょうか。それよりも気になる点は通話中常に「サーッ」というホワイトノイズが聞こえてくるところ。またLTEや3Gのモバイルデータ通信でコールしたところ、接続直後は音声の途切れも発生しました。
しかし、通常の通話と比べると最大20分の1の値段で通話できる! というこの衝撃的な低価格は大きな訴求力を持っています。友人や家族と長電話したい。お店や固定電話と通話したいというのであれば、非常に優れたコストパフォーマンスを発揮してくれるのではないでしょうか。