湊かなえの同名小説を映画化したサスペンス『白ゆき姫殺人事件』の公開を直前に控えた24日、東京・六本木のニコファーレでPRイベントが行われ、主演を務める井上真央をはじめ、共演の綾野剛、菜々緒、小野恵令奈、ダンカン、中村義洋監督が登場した。
同僚の美人社員を殺害した容疑で“疑惑の人”となった主人公・城野美姫(井上)にまつわる噂が、過熱報道やネット炎上によって暴走し、多くの関係者を翻ろうしていく本作。この日は女性Twitterユーザー100人が駆けつけたほか、ニコ生視聴者によるコメントが会場四方に設置されたLEDスクリーンに映し出され、登壇者とのダイレクトなやりとりが繰り広げられた。
井上は「ついつい(スクリーンを)見ちゃいますね。初めての経験ですし、お手柔らかに」とスクリーン上の“弾幕”に圧倒された様子。一方、綾野はイベント開始早々「トイレ行ってもいいですか?」と中座してしまうハプニングで、スクリーンには「トレイに剛(ゴー)」「手洗った?」といったツッコミコメントがあふれた。数分後、ステージに戻った綾野は「いい大人がすみません」と平謝りだった。
そんなふたりは「一時期お休みをしていたら、死亡説が出てしまって…」(井上)、「秩父でロケ中に、渋谷にいるって目撃情報が流れた」(綾野)とネット上の噂に悩まされた経験を告白。また、綾野には整形疑惑が浮上した時期もあったといい「整形するなら、もっとちゃんとします(笑)」と笑い飛ばしていた。
井上演じる主人公は地味なOLという役どころで、中村監督は「こんなきれいな女優さんが、地味な役なんて断るだろうなと思った」と述懐。一方、綾野は独自取材で騒動を“拡散”させるワイドショーのディレクター役で「救いようがないクズ。他人の痛みを想像できない男」(綾野)、「綾野君は皆さんのイメージほど、クールじゃない。トイレも我慢できない男ですから(笑)」(中村監督)と話していた。
『白ゆき姫殺人事件』
3月29日(土) 全国ロードショー
取材・文・写真:内田 涼