「子どもが産まれてから、私を家政婦のように扱う元夫には、とうの昔に愛情をなくしていました。

それでも離婚しなかったのはふたりの子どもがいるからで、元夫の収入がないと生活ができない状態、我慢しながらもずっと『この子たちが成人したら離婚を』と考えていた気がします。

表面上だけでも仲のいい両親でいたいと思いがんばっていましたが、私の努力を『お前のやることなんてたかが知れているよな』と小馬鹿にする元夫には、本当に腹が立ちましたね……。

長男は県外の会社に就職して次男は同じ市内の会社で働くことが決まり、『ひとり暮らしをしたい』と言われたとき、離婚の決意が改めて蘇りました。

私はずっと派遣社員としてスーパーなどで期限付きの勤務を繰り返しており、自活するには不安が大きく、市内に住む実家の両親に思い切って同居をお願いしました。

両親は突然の離婚話に驚いたものの、『一緒に住めば生活が楽になるし助け合える』と話し合い、同居が決まりました。

子どもたちは私の両親に昔から懐いていたせいか、離婚したら実家に戻ることを話したら喜んでくれたのがうれしかったですね。

問題は元夫で、『離婚したい』と言ったら『俺の生活はどうなるのだ』と怒り、『そういう自分のことしか考えないところが本当にイヤ』と返したら殴られそうになったため、両親に事情を話してすぐ引っ越すことを決めました。