2009年12月に32歳で亡くなったブリタニー・マーフィーの最後の出演作『Something Wicked』が、来月、北米で限定公開されることになった。撮影終了から5年近くたっての公開だ。

『Something Wicked』は、低予算のインディーズ映画。親に逆らって結婚したカップルがハネムーンに出かけている間に、両親が殺害される。花嫁に殺人容疑がかかり、ある女性精神科医が花嫁の精神分析をすることに。マーフィーは、その精神科医を演じている。

撮影が終了したのは2009年7月。その後、いくつか細かいシーンの追加撮影が必要だとわかったが、クルーを再びロケ場所のオレゴン州に送り、映画を完成させることができたのは、2012年末だった。しかし、配給会社がつかず、プロデューサーは自らの製作会社に劇場配給部門を設立することを決意。ようやく公開に至ったというわけだ。

来月4日に公開されるのは、オレゴン州ユージーンの劇場1館のみ。その翌週には、アメリカ北西部6館の公開に拡大される。

文:猿渡由紀