小学校で習った「dl」はどこで使われる?(画像はイメージ)

【最近気になる注目ワード・35】「学校で習うけど、社会に出たらいつ使うのかわからないもの」としてよく例に出されるのが、分量を表す単位「dl(デシリットル)」。普段の生活では、ほぼリットルとミリリットルしか使わないので、「デシリットルって習う意味あった?」「一体どこで使うんだよ」という声が上がっている。しかしSNS上では、「デシリットルに出会った!」という報告も意外と多いようだ。一体どのようなところで使われているのか詳しく見ていこう。

謎単位「デシリットル」にこんなところで再会

実は「デシリットル」がよく使われているのが「種苗業界」、いわゆる野菜の種の販売業界だ。ホームセンターなどにもよく野菜の種がパッケージ売りされているが、容量の表記は「デシリットル」であることが多い。種つながりで、豆の量り売りなどでも見かけることがある。

また医療業界では血液検査の単位としてもよく使われており、「医療業界に就職したらデシリットルと再会できた!」という声もあった。1デシリットルは100ミリリットルのことで、血糖値などの単位を「mg/dl」と表記するが、「mg/100ml」と書くより確かに分かりやすい。

●海外では一般的に使われている

このように、日本では主に専門分野で使われる「デシリットル」だが、なぜか海外では一般的なよう。「ヨーロッパに旅行したらデシリットルが普通に使われててビックリした!」「インスタント商品の、パッケージ裏の作り方はデシリットル表記が多い」「材料のほぼすべてがデシリットルで書かれてるレシピがあった」など、日本とはずいぶん様子が違うようだ。

特定の分野のほか、海外で「デシリットル」が使われていることから、「どの道に進んでも困らないように学校で教えてくれてるってことか」という声もあがっていた。普段は使わなくても、知っていれば役立つことは案外多いのかもしれない。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている