
ラッセル・クロウが19日、急きょ来日を果たし、都内で行われた主演作『ノア 約束の舟』のスペシャル上映会に出席した。来日は『ロビン・フッド』のプロモーション以来、約3年半ぶり。「コンニチワ、トウキョウ! 実は午後到着したばかりなんだ。日本はいつも温かい歓迎をしてくれる」と上機嫌であいさつし、自身の主演作で最大のヒットを記録する本作を「チャレンジングだったが、撮影は役者人生で最も過酷だった。オファーを受けた自分を呪ったよ(笑)」と振り返った。
『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が、旧約聖書の「創世記」に登場する最重要エピソード「ノアの箱舟」を、斬新な解釈で映像化。クロウは神の審判による大洪水を予見して、方舟を建造するノアを演じており「あまり考え過ぎずに、ノアの信念や家族との関係性にフォーカスし、シンプルに役作りしたつもり」と話していた。
撮影中、一番大変だったことを質問されると“The Rain …”と一言。「冬のニューヨークで、洪水のシーンを撮影したが、来る日も来る日もずぶ濡れだった。ダーレンは『水は温めている』なんて取材で答えていたけど、まったくのウソだよ(笑)。彼は水を温めるために、1セントさえ使っていないんだから」と明かし、客席を盛り上げていた。
それでも、「ダーレンという才能あふれる監督と仕事できたことは光栄」と賛辞を忘れず、「撮影は大変だったが、きっと映画をご覧になる皆さんにもハードな旅になるかもしれない。でも、きっといろんなことを考えさせられるはず」とアピールしていた。
『ノア 約束の舟』
6月13日(金)から全国ロードショー
取材・文・写真:内田 涼
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