4年半ぶりに活動を再開したバンド、ウルフルズ。活動再開後の熱心なライブ活動、復活後初のフルアルバム『ONE MIND』も話題となっているが、ここにたどり着くまではかなりの時間を費やしたともいう。
活動休止を経て、再開に至るバンドはウルフルズ以外にもいるが、当然その経緯は様々だ。復活を記念して刊行された丸ごと1冊ウルフルズ本、『ウルフルズぴあ』では、その経緯が惜しみなく綴られているが、ここではその一部を抜粋。一度はバラバラになった4人が、50歳を目前にもう一度バンドを始めた経緯を紹介したい。
いろんなところで「やっぱ、ウルフルズやってほしいんやろな」って実感した
――ウルフルズが活動休止していた間、メンバー個々にソロで音楽活動をしていましたが。
ウルフルケイスケ メンバー全員が音楽をヤメなかったから、またバンドができたんよね。4人の中で、全く違う仕事を始めてたり、ハゲたり、太ったり(笑)、そういう人がいたら難しかったと思うけどね。
トータス松本 でも、徐々に、徐々にって感じやったね。「じゃあもう1回スタジオに4人で入ってみようか」という話になったときもヘンな感じやった(笑)。「え、オレら4人が、今から演奏すんの? 誰か他がやるんじゃないの?」みたいな。久しぶりに会う従兄弟みたいになんかギクシャクしてるっていう(笑)。「仲が悪い」ていうわけではなくて、なんか気恥ずかしいみたいなね。
サンコンJr. 最初はオレもガチガチで緊張しててんけど、オモロいところもあって。4年も経ってるから昔の曲をやったとしてもメンバーの歌い方とか弾き方もちょっとずつ変わってて。やがてそこに4人にしかない〝間〟ってものをだんだん思い出してくるんやけど、最初は意外と「変わったなぁ」とか、そんなことを思ったかな。