いまが一番キツい時期なんじゃないかなって、心底思います
一躍“時の人”となったバイきんぐだが、本業はれっきとした、人気お笑い芸人だ。相次ぐお笑い・ネタ番組終了、お笑いライブ集客苦戦など、一時期の隆盛が雲散霧消したような、現在のお笑い界。「キングオブコント」チャンピオン・バイきんぐから見た、お笑い界の現状とは、いったい、どのように映るのだろうか。
「いまのお笑いを取り巻く現状は、本当に厳しいです。出演させて頂ける番組や機会もなくなって、厳しい現実を突き付けられている感じ。極端に言えば、賞レースしか出れる機会がないです。
例えば最近、新しく出てきた若手芸人の注目株的な人が、いないですよね。「アイツらのネタ、かなり面白い」みたいな周囲の声も、いまはすっかり聞かないですし。
ボクらがコンビを結成して18年経ちますけど、いまが一番キツい時期なんじゃないかなって、心底思います。だから現状の“お笑い氷河期”が溶ける先々の兆しが、全く見えないんです、正直」(小峠)
“若手芸人の高齢化”が、いますごく目立ってきてる
「小峠がいま言ったように、賞レースしか出れる機会がないから、“若手芸人の高齢化”が、いますごく目立ってきてるんですよ。売れずにまだ芸人を続けるけど、上がどんどん詰まっていて、下から新人に突き上げられて、いろいろと難しいんです。
「いまは39歳までが若手芸人だ」って、カンニング竹山さんが言われていたのを聞いた時、めちゃくちゃ納得出来て。実際、周りの芸人仲間もどんどん減っていってますし…。
いままで若手芸人達は、基本ネタ番組に出させてもらって、面白くて脚光を浴びてから、バラエティ番組にって流れがあったんですけど、いまは番組自体がないですし」(西村)