予算が増えて生まれ変わったキャラクター

――前作に比べて予算が大幅に増えたそうですが、増えた予算はどこに使いましたか?

この映画はホラー映画なので、増えた予算をホラーシーンに使うことが最も重要でした。

ファンはクリーチャーを見たいし、悪役が気になるし、クールな死のシーンや大掛かりなセットを見たいんです。

だから予算の30%はクリーチャーの完全な再設計に使いました。

クリーチャーはすべて義体化され、ゼロからデザインし直されました。

――新たにティガーとオウルも登場しますね。

『プー1』には、プーとピグレットがいました。

続編では、もっと大きなモンスターが必要です。

そこで、ティガーとオウルを加えました。

ティガーは言うまでもなくファンのお気に入りです。

オウルは飛んで偵察ができ、賢くてグループを導いてくれるから、登場させるのが理にかなっています。

さらに、幼いプーも登場させました。

アニメーションで回想させるのではなく、実際のフラッシュバックとして描きたかったのです。

これもまた別のクリーチャーでした。

たいていの映画ではモンスターは1匹だけです。

でも『プー2』には5体も登場します。