「霹靂火」ここ一番の勝負に強い人。
「天上火」熱き心を持つ、寂しがり屋。
 

そして主要選手のうち、監督と特に相性がいいのは"火のなっちん"を持つ「霹靂火(へきれきか)」の本田圭佑選手と「天上火(てんじょうか)」の長友佑都選手。監督にとって2人は絶大な信頼を寄せるかけがえのない存在ですから、コンディションが落ちていたとしても、本田選手を外すという選択はできなかったはずです。

 

「澗下水」潔癖で、自分のペースを貫く人。
「大海水」相手の能力を引き出す、大物タイプ。
 

そこで問題となってくるのは、攻撃の中心である香川真司選手が「澗下水(かんかすい)」、大久保嘉人選手が「大海水(たいかいすい)」と共に"水のなっちん"であること。本田選手とこの2人はまさに「火と水」。つまりお互いの長所を消しあってしまう「相剋」の相性であり、少なくとも同じポジションでの共存は難しい関係ということになります。

 

「大林木」大胆さと繊細さをあわせ持つ人。

ですからなっちん的には、もし本田選手をトップ下から動かせないのであれば、FWは"木のなっちん"を持つ「大林木(たいりんぼく)」の柿谷曜一朗選手や「楊柳木(ようりゅうぼく)」の大迫勇也選手に固定した方がよく、香川&大久保選手を起用する時は、本田選手は外すかボランチに据えた方が機能したのではないかと思います。

 
「壁上土」ねばり強く、へこたれない心を持つ人。
「覆燈火」特技を磨いて、トップに立つ人。
 

香川選手は「壁上土(へきじょうど)」の岡崎慎司選手や遠藤保仁選手、そして「覆燈火(ふくとうか)」の山口蛍選手ともなっちんの相性が悪く、残念ながら今回の布陣においては、その優れた才能を活かすことが困難な状況でした。おそらくそれが、今回の不振の原因ではなかったかと考えます。