海外テレビドラマ「ウォーキング・デッド」や映画『ヘンリー』で知られるアメリカ人俳優マイケル・ルーカーが4日、東京都内で「ハリウッド・コレクターズ・コンベンションNo.4(ハリコン)」開催を前に初来日記者会見を行った。
1955年4月6日生まれ、米アラバマ州出身の59歳。マーティン・スコセッシ監督が絶賛した1986年の映画『ヘンリー』で、300人以上を殺害したとされる実在の殺人鬼を演じて以降、悪役俳優としてブレイク。2010年からスタートした海外ドラマ「ウォーキング・デッド」では粗暴な男メルル・ディクソンを熱演し、再び注目を浴びている。今年の9月に日本公開されるマーベルコミック原作の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも出演している。
今月1日から日本に滞在しているというマイケルは「日本の食べ物は本当に美味しいね。昨日はフグの刺身を食べたけど、どうやらこの魚には毒があるらしい。だからみんなで誰が死ぬかをかけたよ。エージェントには『君が死ぬよ』と言われたけど、この通りピンピンさ」と初来日にうれしそう。滞在しているホテルからは東京タワーが間近に見えるそうだが「俺が寝る時くらいイルミネーションを切ってほしいな」と上機嫌にジョークを飛ばしていた。
また昨日は空手道場を訪れたそうで「昔から日本の武道には興味があって、18歳くらいに合気道に出会い、相手にダメージを与えることなく、攻撃を止めるという考え方に共感した」と説明しながら、集まった記者相手に合気道の型を披露。会見終了時間を大幅にオーバーしながらも「本物の力は筋肉ではなく、内側から生まれる。それは“気”であり“鍛錬”なんだ。稽古をすればするほど、その意味を理解することができた。その精神は俳優業に通ずるものがある」と“ジャパニーズ・ブドウ”へ感謝を示していた。さらに七夕が近いことから、願い事を聞かれると「日本語を喋れるようになりたいね。本当に来日して良かった。日本文化からたくさんの事を学んだからね」と笑顔で答えていた。
今回で4度目となる「ハリコン」は、ハリウッド俳優と交流を楽しむことができるファンイベントで、7月5日(土)と6日(日)に東京タワーのフットタウンで開催。マイケルとの2ショット撮影&サイン会のほか、人気映画グッズショップ各社による特別展示販売が行われる。なお離婚成立後初の来日を予定していた映画『ターミネーター2』などで知られる元天才子役エドワード・ファーロングは、プライベートな事情を理由に来日を見合わせた。
「ハリウッド・コレクターズ・コンベンションNo.4(ハリコン)」
7月5日(土)、6日(日)
取材・文・写真:石井隼人