遠藤周作の小説『沈黙』をマーティン・スコセッシ監督が映画化する『Silence(原題)』の北米配給権を、パラマウント・ピクチャーズが取得しようとしているようだ。パラマウントは2015年11月の北米公開を計画しており、来年度のオスカーシーズンへの期待を明らかにしている。

小説は、17世紀の長崎を舞台に、ポルトガルから恩師を探すためにやってきた若い宣教師と、隠れキリシタンたちの苦悩を描くもの。若い宣教師をアンドリュー・ガーフィールド、彼の恩師をリーアム・ニーソンが演じる。ほかに渡辺謙、アダム・ドライバーらが出演。脚色は、『ギャング・オブ・ニューヨーク』のジェイ・コックスが手がける。撮影は今年、台湾でスタートする予定。

文:猿渡由紀