毎年11月になると、目にすることが多くなる「ボジョレーヌーヴォー」という文字。お酒の一種だとは分かっていても、「どのようなお酒なのか」「なぜ11月によく目にするのか」など、知らない人もいるだろう。今回は、ボジョレーヌーヴォーの基本情報や選び方からおすすめの商品まで詳しく解説する。
ボジョレーヌーヴォーとは
ボジョレーヌーヴォーは、フランスのボジョレー地区で作られる新酒の一つだ。毎年、11月の第三木曜日に解禁されることで有名で、この日は多くのワイン愛好家が待ち望んでいる日でもある。
ボジョレーヌーヴォーの特徴は、収穫したばかりのブドウを使って短期間で発酵させたフレッシュな味わい。2024年の解禁日は11月21日となっている。
ボジョレーヌーヴォーの選び方
ボジョレーヌーヴォーを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることで、自分の好みに合った一本を見つけられる。ここでは、ボジョレーヌーヴォーの選び方について解説する。
格付けで選ぶ
一つめが格付けで選ぶ方法だ。ボジョレーヌーヴォーを選ぶ際には、一般的に「クリュ・ドゥ・ボジョレー」「ボジョレー・ヴィラージュ」「ボジョレー・スペリユール」「ボジョレー」の4段階が存在する。上級のものほど特定の産地のブドウのみが用いられており、度数や留糖の含有量も細かく規定されている。
生産者で選ぶ
二つめが生産者で選ぶ方法だ。迷った場合は、有名な生産者から選ぶといいだろう。有名な生産者によるボジョレーヌーヴォーは、多くの人に好かれるような味わいに仕上がっていることが多い。
醸造方法で選ぶ
三つめが醸造方法で選ぶ方法だ。ボジョレーヌーヴォーの醸造方法は、ワインの味わいに大きな影響を与える。例えば、以下のような方法がある。
(1)マセラシオン・ボジョレー法:落ち着いた味のものを選びたい場合におすすめ
(2)マセラシオン・カルボニック法:フレッシュな味わいを求める場合におすすめ
おすすめのボジョレーヌーヴォー5選
ボジョレーヌーヴォーは、そのフレッシュでフルーティな味わいが魅力だが、どれを選べばいいのか迷ってしまうこともあるもの。ここでは、おすすめのボジョレーヌーヴォーを五つ紹介する。
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー ヴィエイユ・ヴィーニュ
1946年に創業した歴史あるレストラン、タイユヴァンが選んだボジョレーヌーヴォーだ。タイユヴァンは、73年から30年以上にも渡り三つ星を獲得し続けてきた、フランス最高峰のレストランの一つ。
タイユヴァンは料理はもちろん、ワイン・セレクションも素晴らしく、世界的に高い評価を受けている。
ボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォー
「ボージョレ ヴィラージュ ヌーヴォー」は、ペレオン村を代表する自然派の作り手ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌによって作られた。減農薬農法を用いた製法で作られており、一般的なボジョレーヌーヴォーのイメージを一新する力強い味わいが魅力となっている。
アンリ・フェッシー ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー アンフォゲッタブル
「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー アンフォゲッタブル」は、創業以来120年にわたって手摘み収穫と伝統的な醸造方法にこだわる、アンリ・フェッシによるボジョレーヌーヴォー。アンリ・フェッシは、パリの高級ホテルやレストラン、ブラッスリーで人気を博している。
ボジョレー・ヴィラージュのエリアでも北部にある村のブドウで作る、ワンランク上のボジョレーヌーヴォーで、フレッシュかつまろやかな味わいが特徴だ。
ボジョレー ヴァン・ド・プリムール
「ボジョレー ヴァン・ド・プリムール」は、自然派ワインを代表する作り手である、フィリップ・パカレが手掛けたもの。
ボジョレーヌーヴォーらしい熟成されたコクや力強さが特徴で、フェミニンで透き通るような飲み口も魅力の一つとなっている。
リサとガスパール ボジョレ・ヌーヴォー
「リサとガスパール ボジョレ・ヌーヴォー」は、その可愛らしいラベルデザインが目を引くボジョレーヌーヴォーだ。フランスの人気キャラクター、リサとガスパールが描かれたボトルは、プレゼントにもぴったり。
渋みや苦味が少なく、爽やかな酸味が特徴的で、香りも野いちごやラズベリーのようなベリー系のフレッシュな味わいが魅力の一本となっている。
好みのボジョレーヌーヴォーを見つけよう
ボジョレーヌーヴォーは、その年のワインの仕上がりを楽しむ特別な機会といえる。格付けや生産者、醸造方法を考慮しながら、自分の好みに合った一本を選ぶことで、豊かなワイン体験ができるだろう。
今回紹介したおすすめ5選を参考に、ぜひ自分だけのボジョレーヌーヴォーを見つけてみてほしい。
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