ここだけで観られるプラネタリウム・大平貴之《夢幻宇宙》
MEGASTARシリーズのプラネタリウム開発者として有名な大平貴之さんの、アートとしてのプラネタリウム。そして今回音楽を担当したのが有馬純寿さん。有馬さんは以前にも大平作品とのコラボで音楽をつけた方で、今回は久しぶりの共同作品となっています。
今回展示している高輝度タイプのMEGASTAR-IIは、恒星数1000万個!星像が飛躍的に明るくなっており、プラネタリウムドーム以外の場所でも“地上最高の人工宇宙”を再現できるため、今回は四角いプラネタリウム空間となっているのも珍しいところ。床に座って眺める輝く星たちは、天井や壁だけでなく床にまで広がり、星々に包まれているようでとても不思議な気分になります。
高精細映像で魅了する・チームラボ《冷たい生命》
壁一面に現れる立体感のある大きな映像。チームラボが今回手がけた作品は、新たな解釈で空間に立体的に再構築した「生」(書:紫舟)から、花や鳥、蝶が現れ、春夏秋冬を通し生命が溢れだす様子を高精細な3次元CGで描いています。
この作品は「生命は生命の力で生きている」(2011年)の作品表面を剥がして作られたもの。その表面を剥いだ網目状の線の集合で表現された作品は、Ultra HD (4K)の解像度(Full HD4 枚分)で、超微細まで描かれ、SONYの4Kのプロジェクターでしか映し出せないそう。その立体感と迫力を目の前で感じてください。近づくと蜘蛛の糸のような線の細かさに驚くはず!
こんなところにも宇宙が! 鈴木康広《りんごの天体観測》
並ぶモノクロの写真。一見、星々が煌めく星空を撮影したように見えます。しかし、実はこれ、フルーツの“りんご”なんです!鈴木康広さんのこちらの作品は、りんごの表面の無数の点や模様が、宇宙の星々や星雲を連想させ、地球上のりんご一つひとつにも「宇宙」があることを観る人に気づかせるもの。
3Dプリンターでりんごを作り、元のりんごにあった斑点部分に穴を空けた、りんご型の小さなプラネタリウムも展示されています。
目に見えない宇宙放射線を感じる・逢阪卓郎《Fullness of Emptiness Integral》
目には見えませんが、遥か彼方の宇宙から地球にたどり着き、私たちの周りに常時降り注いでいる無数の宇宙放射線と、地中からはガンマ線が出ているそう。それを同時に検出すると、設置されたブルーのLEDライトが消えるという逢坂卓郎さんの作品。パチッと目の前でライトが消えることによって、目に見えないエネルギーがそこにあることを感じられます。