『TOKYO TRIBE』 (C)2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS

井上三太の人気コミックを園子温監督が実写映画化する『TOKYO TRIBE』が8月30日(土)より公開される。カリスマ的人気を誇る原作だけに、実写化にあたりその配役に注目が集まったが、このほど極悪非道な悪の帝王ブッバを演じる竹内力の劇中写真が解禁された。

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映画は“トーキョー”を舞台に、それぞれのトライブ(族)に所属し、暴力で街を支配しようとするストリートギャングたちの壮絶な抗争を、ラップミュージックとともに描くバトル・ラップ・ミュージカル。鈴木亮平が“ブクロWU-RONZ”のヘッドに君臨するメラを、一般公募で選ばれたラッパーのYOUNG DAISが“ムサシノSARU”に所属する海を演じる。

竹内演じるブッバは、息子ンコイ(窪塚洋介)と、ブクロのボス・メラの3人で街を牛耳り、“ブクロWU-RONZ”の勢力を拡大させている悪の帝王で、原作コミックでは、肥大し肉が垂れ下がった汚醜極まりない巨漢の大物ヤクザとして描かれている人物だ。このほど公開された劇中写真は、取り巻きの美女たちが黄色い歓声を送る中、迫りくる敵たちに向けてブッバがドヤ顔でガドリング砲をぶっ放つシーンを捉えたもので、静止画像だが竹内のかまえる銃口が今にもこちらに向かってきそうな迫力だ。

竹内はブッバを演じるにあたって、顔に刺青を入れることを自ら提案し、立ち振る舞い、奇声、ド派手な衣装、卑猥な小道具など持てるすべての“武器”を駆使してブッバ役を体現。その完成度に共演者の鈴木は「いい意味で開いた口がふさがらなかった」と言い、園監督は「もはや動物映画ですね(笑)」と絶賛した。

竹内といえば『難波金融伝・ミナミの帝王』『仁義』『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』など強烈なインパクトを残す代表作が多く“Vシネの帝王”と称される一方で、『テルマエ・ロマエ』『銀の匙 Silver Spoon』など話題作にも出演し、独特な存在感で観客を楽しませてきた名優だ。初タッグとなる鬼才・園監督のもとで、どこまでぶっ飛んだ“悪の帝王”を披露してくれるのか公開を楽しみに待ちたい。

『TOKYO TRIBE』
8月30日(土)から全国で公開