
伝説のデザイナー、イヴ・サンローランの“喝采と孤独”を描いた映画『イヴ・サンローラン』が9月6日(土)に公開される。本作はイヴ・サンローラン財団初の公認作品として注目を集めているが、このほど公私共にサンローランのパートナーだったピエール・ベルジェ氏が実際に撮影現場に立ち会った様子を捉えた特別映像が公開された。
“モードの帝王”と呼ばれたハイブランドの創始者イヴ・サンローランの功績はこれまでにもドキュメンタリーや映画で語られてきたが、本作はベルジェ氏が設立したYSL財団が初めて全面協力して製作された。
このほど公開された特別映像は、劇中でサンローランが発表するコレクションシーンの撮影裏を捉えたもの。今では伝説となったショーを再現するにあたりベルジェ氏は、YSL財団に厳重に保管されていた衣装の使用を許可し、さらに当時を知る者として撮影に立ち会った。パートナーとして約50年間、公私ともにサンローランを支えてきたベルジェ氏。サンローランと共にファッション業界から引退した彼が、モデルたちに声をかけ、時に鋭い目線でカメラチェックを行う様子に、スタッフは「最後にもう一度、映画のために彼は過去の姿を披露した」と感謝の言葉をおくっている。
本作は、中産階級の家庭に生まれたサンローランが、クリスチャン・ディオールと出会い、華々しいキャリアを築いていく中で抱えた孤独と苦悩を描いた作品。国立劇団コメディ・フランセーズの新星ピエール・ニネがサンローランを、同劇団所属のギョーム・ガリエンヌがサンローランのパートナー、ピエール・ベルジェを演じる。
『イヴ・サンローラン』
9月6日(土)角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズ他全国ロードショー
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