三戸さんの手帳には懐かしい「○にっき」が……

自作キャラのなかでも、お気に入りは「3月じいさん」という三戸さん(右)

――三戸さんは対照的なかわいい系。月ごとにキャラクターがいるんですよね。

三戸:はい。季節に合わせた14人のキャラクターひとりひとりに個性を持たせました。最初に出てくる2014年12月ちゃんは、トナカイの恰好をしているので、コスプレ好きという設定です。

――手帳としては、見開きの月間スケジュールがメイン。ウィークリーは無しで、その分、フリースペースがすごく充実していますね。

三戸:自分がウィークリーを使わないので、「いらないかな?」って(笑)。フリースペースを多くしたのも、自分が考えるときに絵を描くことが多いから。高校生のころ、遊園地や映画の半券を手帳に挟んだりしていたので、そういう思い出のものを張り付けてもいいと思います。

 

――月の終わりには、「えにっき」を描くページが!

三戸:はい。まず、月間スケジュールのページの「今月の目標」を月初めに書きます。1ヶ月の最後にある「えにっき」のページには、その月の一番思い出に残った出来事と、月初めに立てた自分の目標に対して何点だったか採点をするスペースを作りました。点数を付けると、「次はもっと良い点にしよう!」って思うじゃないですか。1年間で、キャラクターと一緒に、目標を達成していければいいな、と思って。

夏休みの絵日記をイメージしたんですけど、絵の苦手な人は、写真を貼っても良いんじゃないかな? 全体的に、小学生の学習帳のいろんなページがまとまった感じ(笑)。自由な使い方ができると思います。
 

――青柳さんは週単位が区切りで1日を分割、三戸さんは1ヶ月単位の構成になっていて対象的な作りになっていますが、「ポジティブ⇔ネガティブ」や「自己採点」というポジティブな考え方は共通していますね。

三戸:それって実は、ふたりとも根暗だからじゃないかって話をさっきしていました(笑)。

青柳:そう。意識が高い人ってわけではなくて、自分を奮い立たせるためなんです。