(左から)松居大悟監督、池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介

 映画『君が君で君だ』の初日舞台あいさつが7日、東京都内で行われ、出演者の池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介、松居大悟監督が登場した。

 本作は、大好きな女の子が好きな「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」に成り切り、10年間好きな子を見守り続けてきた3人の男の恋愛譚。

 伝説のロックシンガー尾崎豊に成り切る男を演じた池松は、本作について「すごく滑稽な愛情を詰め込んでいます。楽しんでいただけたらうれしいです」と話した。

 「苦労したシーンは?」と聞かれると、「(ヒロインの)コッピさんの髪の毛を食べるシーンがあるんですけど、コッピさんの髪なら食べてもいいだろうと思って現場に行ったら、全然知らない人の人毛を食べさせられて。古いアパートの床に落ちた髪の毛を、2時間ぐらいスタッフのおじさんたちがペタペタ踏んで、それを拾って食べたら、足の裏のにおいがするんですよね。屈辱でした」と仰天エピソードを披露した。

 池松と一緒に人毛を食べたという満島も、「本当にくさかったんですよ。ほこりもついていたし、(池松の話を)聞いているだけで汗をかくぐらい」と過酷な撮影を振り返って笑いを誘った。

 また、満島は作品にちなみ、自身の過去の恋愛話も披露した。「中学生のときに、初恋で13回(同じ女性に)告白しました。毎回『そんなんじゃない』って言われて、一人で海で泣いて…。でも、最後は向こうから『好き』って言われて、初めてお付き合いをしたんです。先輩でした」と赤裸々に明かし、会場を沸かせた。

 韓国から来日して撮影に臨んだキムは、池松らキャスト陣に向けて「皆さん本当によくしてくれて、すごく情が湧きました。またご一緒したいです。ありがとうございます」と感謝の言葉を送った。