――(笑)。その辺の話も含め、ではここからは本年度のレピッシュの詳しい予定を教えていただきたく思います。まず、3月3日(土)のひな祭り、川崎クラブチッタでのワンマンが決まっています。そしてここが25周年の幕開けになる。
「うん。そんで、この日は現ちゃんの誕生日でもある。その日を選んだって言うことからも、レピッシュとしての気持ちを汲んでもらえたらいいなと思う。んで、ライブとしては、レピッシュがプロデュースする3月3日、っていう感じになると思うよ」

――おお、なにやらわくわくしますね!
「あとはわたくしが、曲順を決めてみんなにたたき台を出さないといけないんだけど、〆切り昨日だったの(笑)」

――おい!
「今日やるよ、今日やる!(笑)。これ、言っちゃってもいいかな? 今回ね、キーボードで奥野くん(奥野真哉/ソウル・フラワー・ユニオン)がサポートで参加してくれることになったから、そうしたことも考慮しつつ選曲しつつ、まずは奥野くんとツイッターから交流を深めようとしているところで(笑)」

――ははははは、大丈夫っすかそんなんで?
「ばっちりです!」

――はははは……。ちなみに、どんな曲をやろうと想定してます? 1曲だけでいいので、ちょっと教えてもらえませんか。
「『美代ちゃんの×××』」

――それはやるでしょ、普通にやる曲でしょ、わざわざ出す曲名じゃないでしょう、そういうんじゃなくて!!
「カッカッカッカ。だってここで1曲出すってやっぱ難しいよー。でもまあ、やっぱ『美代ちゃん~』はやるよ!」

――いいっすよもう。ところで、この25周年の1発目が川崎クラブチッタというのも、今回感慨深いものがあるんですよ。チッタってやっぱり、レピッシュ・ファンにとっては思い出深いというか、特別な場所というイメージがあって。単純にライブの回数が多かったというのもありますが、レピッシュのライブの日は、チッタの近所の寿司屋の寿司がゲタから倒れる、等の逸話も数多くあり。
「俺が聞いたのは、近所の雀荘の麻雀牌が倒れたっていう苦情が来た話だったな(笑)」

――倒しまくってますね。とにかく、あの辺はもともと地盤が緩かったのに加えて、レピッシュの曲では大勢の観客が曲に併せて一斉に跳ねるから、近所は常にもう地震のような有様になっていたわけで。
「カッカッカッカ」

――チッタもよくやらせ続けてくれました(笑)。あ、だから場所移転したのか?
「うん、そう聞いたよ。地盤固めるために30メートル下にボーリングが突っ込めるところに移転するって。でもその割には元あった場所から50メートルくらいしか離れてないけど(笑)。チッタはね、もともとは俺等の最初の事務所のキティ・アーティストと兄弟会社だったんだよ。だからスタッフもみんな知ってるし、それもあってよく出てたんだよね。それと、スタンディングのホールっていうか大箱のライブハウスとしては、都内で初めての場所だったんだよね。都内じゃないけど(笑)」

――ああ、そうだ。当時はチッタが最大クラスというか、ぶっちゃけチッタしか無かったですものね。
「そう。O-WESTもEASTも、ZEPPもAXもBLITZもまだ無かったからね。そういう意味では老舗だし、それに何よりホームグラウンドだし。チッタのスタッフが俺の引越しも手伝ってくれたし……『洗濯機入らないんだけど、ドア外していい?』って(笑)。とにかくそんな理由もあるから、なるべくご迷惑をかけないように、張り切ってやりたいと思います!」

――そしてまた近所のいろんなもの倒したりして(笑)。それはともかく、このチッタの後の予定。ここに気になるレコーディングやリリースも入ってくるんですよね?
「詳しいことは、これからみんなでセッションしてみないとまだよくわかんないんだけど、でもまあとりあえず、春からアルバムの製作に取り掛かると思うよ」