実写版が描く「見事な世界観」とは
『プーと大人になった僕』はディズニープー初の完全実写映画版です。
ディズニーの「くまのプーさん」はA.A.ミルンによる本「クマのプーさん」を原作にしています。
そして著者A.A.ミルンの息子がクリストファー・ロビン・ミルン、彼が1歳の誕生日プレゼントにもらったテディベアがウィニー・ザ・プーでした。
ミルン家はロンドンに住んでいましたが、アッシュダウン・フォレストという広大な森に別荘を購入し、休暇はそこで過ごすようになります。
クリストファーがアッシュダウン・フォレストでプーと他のぬいぐるみたちと一緒に遊んだことが「クマのプーさん」のモデルで、アッシュダウン・フォレストが100エーカーの森のモデルです。
プー、ピグレットたちや100エーカーの森は物語上の存在ですが、現実世界にもプーがクリストファーと遊んだ世界は存在します。
『プーと大人になった僕』では、この二重構造を見事に表現しています。
実写版としてCGで描かれるプーは、実際のクリストファー・ミルンが持っていたぬいぐるみに近い造形。
そして大人になったクリストファー・ロビンが住むのは、彼が生まれ育った街ロンドンです。
彼はプーと100エーカーの森に向かうため、ロンドンから列車に乗っています。
実際にロンドンからアッシュダウン・フォレストに向かうときも電車とバスを乗り継いで向かいます。
今回の映画では、ここで木の穴を通じて、100エーカーの森に繋がっているという設定です。
100エーカーの森の中も実写で描かれていますが、アニメーションで出てきたシーンや原作のシーンが再現されている部分もあります。
そして、子供時代のクリストファーがプーとお別れした場所、『くまのプーさん/完全保存版』最終章の舞台「魔法の場所」が大人になって再び登場します。
アッシュダウン・フォレストにも実在するこの場所がしっかり再現されています。
現実と空想が交差するプーの世界観を再現し、そこに過去と現在が交差していく、『プーと大人になった僕』の見事な表現力が伝わってきます。
『プーと大人になった僕』は、誰もが子供の頃空想していた世界が蘇る、魔法のような体験を魅せてくれることでしょう。
映画『プーと大人になった僕』
2018年9月14日(金)日本公開