撮影：市瀬真以
レトロなカフェの人気メニューとして見かけることが増え、自分でもつくってみたいな……と思っていた「かためのプリン」。
今回は料理研究家のmisaさんが、オーブンを使わずに、フライパンで大きなプリンをつくる方法を教えてくれました。
プリンの型として使うのは、iwakiの名品「パック＆レンジ」の正方形タイプ。厚みがあるのでじんわり火が通り、うっとりするほどなめらかな舌触りのプリンができるんです。
ほろ苦いカラメルと、ひんやりしたプリンのやさしい甘さが、残暑の疲れを癒やしてくれますよ。
misaさんの著書『気楽に作れて、これ以上おいしいレシピを私は知らない。』（KADOKAWA）からご紹介します。
オーブン不要！「昭和レトロなかためスコッププリン」のつくり方
（画像はすべて本書より）
＜材料（iwaki保存容器1個分 1200ml/幅18.5×奥行き18.5×高さ5.5cm）＞【プリン生地】 全卵…4個 牛乳…400ml グラニュー糖…40g バニラオイル…数滴 【カラメル】 グラニュー糖…60g 水…大さじ1 お湯…大さじ1 ＜つくり方＞
【カラメル】
1. グラニュー糖（60g）と水を小鍋に入れ、鍋をゆすりながら中火で加熱する。
※砂糖が固まってしまうので、絶対にかき混ぜないでください。2. 茶色に変わってきたら火を止め、お湯を加えて手早く容器に流し入れる。
全体に行き渡るようになじませ、常温のままおいておく。
※お湯を入れる際ジュワッとはねるので火傷に注意！【プリン生地】
3. 2の鍋に牛乳を入れ、カラメルを溶かしながら沸騰直前まで温める。
※洗い物のハードルがグッと下がります。4. ボウルに全卵とグラニュー糖とバニラオイルを入れ、泡立たないようにホイッパーでよく混ぜる。泡立て器をボウルの底につけながら、やさしく混ぜると泡立ちにくい。
5. 4に3を少しずつ加えホイッパーでよく混ぜる。
6. 2に5を流し入れる。
7. 大きめのフライパンに6を入れ、容器の半分の高さまで水を張り中火で加熱する。沸騰したら弱火にし、蓋をして30分ほど加熱する。火を止めて15分余熱で熱し、手で触れるくらいになったら取り出す。
8. 粗熱がとれたら冷蔵庫で3時間冷やす。お好みで7～8分立ての万能クリーム（本書p42）や即席万能ソース（本書p70）、フルーツを飾る。
（『気楽に作れて、これ以上おいしいレシピを私は知らない。』66ページより引用）
フライパンでこのなめらかさ。細部に「つくりやすさ」が宿るmisaさんのレシピ
料理研究家のmisaさんは、工程を極限まで省いた簡単でおいしいスイーツが得意。
ふだんは保育士として働きながら、簡単スイーツやおつまみレシピをInstagramで発信しているmisaさん。
間違いなくおいしいのに、簡単で失敗しにくいレシピを編み出すために、何度も試作を重ねる“試作の鬼”としても知られています。
今回のプリンでは、厚みのあるイワキのガラス容器を型にすることで、オーブンを使わずフライパンでもなめらかな仕上がりに。
水が沸騰したらごく弱火にして、水面がボコボコしないくらいの火加減を保つことで、「す（穴）」が入らず上手につくることができますよ。
もう一つ驚いたのが、プリンの生地をつくるとき、カラメルをつくった鍋に牛乳を入れて温めること。
カラメルが溶けるので後片付けがラクになる上に、プリン生地にもカラメルの香ばしい香りがほのかに移って、一段とコクが出た気がしました。
「プリン愛」が強い筆者の家族も、「お店のプリンより断然おいしい！」と大感動してくれた逸品。
果物やクリームでデコレーションして、昭和レトロな喫茶店気分を楽しんでみてください。
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