長い年末年始の休みを、オタク女子たちはどう過ごすのか?

オタク女子集団の日常を描いた東村アキコ先生の漫画『海月姫(くらげひめ)』が大好きで、先日見てきた映画版もいたく感動した筆者は、より深くオタク女子たちの生態を知りたくなり、アニオタ、声優オタ、ヅカオタ、音楽オタが集まったオタク女子たちの忘年会に参加してきました。

そこで繰り広げられた会話と彼女たちの笑顔があまりにも“キラッキラ”だったので、レポートしたいと思います。

 

映画『海月姫』 12月27日(土)公開 ©2014『海月姫』製作委員会 ©東村アキコ/講談社
  

忘年会の参加者紹介

1.M子(声優オタ)
自分なんてまだまだにわかですと思っているめんどくさい声優オタク。
小さい頃からとりあえずアニメを見て過ごす。
あるとき、このキャラとあのキャラの声が同じだと気付く。
字が読めるようになってからはEDのキャストロールの字面で声優の名前を覚える。
アニメ・マンガの道を順調に進み、小学6年生で友達と小遣いを出し合ってCDブックを買う。
中学に上がるとアニラジのヘビーリスナーになって投稿とかする。
採用されることに一喜一憂。
高校で初めて奈良から東京の声優ライブへ。
お金を稼げるようになってからは、好きな声優のライブなら高知とかまで遠征はあたりまえ。
今まで聴いたドラマCDはたぶん1000枚を超える。

2.H子(音楽オタ)
物心ついたときから音楽に夢中になった下北沢に住む。
幼稚園の時に光GENJIの諸星くんを好きになり、食器洗い用のスポンジをローラースケートに見立てて歌い踊る。
小学校高学年、L'Arc~en~CielのPVを見た瞬間、全身に衝撃が走る。それ以来、ヴィジュアル系⇒インディーズバンドにハマリ、ライブハウスでバイトまでする。
ベーシストと付き合いたいと常に夢見続け、その想いが天まで届くも、壮絶なる修羅場を迎え、あっけなく破局し、独身街道まっしぐらな三十路。

 

写真右からM子、H子
  
写真右からT子、R子
  

3.T子(アニオタ)
Tは大好きな『頭文字D』のキャラクターから拝借しているので、本名ではない。
『DEATH NOTE』にハマりだしてからジャンプの作品を隅々まで読むようになり、コミケに連れていかれ、もりもりと知識がつく。
ちなみに2014年ベスト3のマンガは1位『はじめの一歩』、2位にコミックスがついに完結した『頭文字D』、3位は『ONE PIECE』。『ONE PIECE』で死ぬほど好きなシーンはスモーカー大佐が子供にアイスをあげるシーン(第18巻)。

4.R子(ヅカオタ)
宝塚オタク通称ヅカオタ。
高校の同級生が在団していることをきっかけに2013年初観劇。(宙組公演『モンテ・クリスト伯』『Amour de 99!』)
そのゆめゆめしさと、華々しい世界に圧倒されつつ、「宝塚100周年!」の流れに乗って"すみれの花園"に迷宮入りする。
ちなみにヅカオタの前はジャニオタだった。
花月雪星宙の全5組観劇派ではあるものの、贔屓組の公演中は暑さ寒さにもめげず、隙あらば観劇、当日券並び、入出待ちが通常運転。
御贔屓様が笑顔で健やかにいることが何よりの幸せ。
合言葉は「ビバタカラジェンヌ!」

 

[とりあえず、乾杯!」 飲み物もバラバラで個性が出ている。
  

クリスマスは”妄想”に始まり、”妄想”で終わる

――まずはみなさん、リア充にとって一大イベント!? であるクリスマスはどのように過ごすのですか?(※この取材はクリスマス前に行いました)

R子:宝塚は毎年クリスマスに必ず公演しているので、見に行けるのがいちばん理想。行けなくても出待ちで生徒さんがサンタクロースの格好をしてプレゼントを渡してくれたりとか、ジェンヌさん同士で即興のようなイベントをやってくれたりすることもあるので、自分にとってはいつも“夢のようなクリスマス”です。

T子:私はまずその日、めっちゃ気合入れておしゃれするんですよ! “彼氏とデート行くんじゃないか”というぐらい。そしてレストランにみんなで集まるんです。そこでは今日(クリスマス当日)来れない彼氏の話をみんなでするんです。

彼氏はもちろんキャラクターなんですけど……。

「彼氏なんで来れないの?」
「彼氏まだ戦ってるよ」
「車で峠くだってるから、今日ちょっと来れないんだよね」
とか。

まじめにみんなで言い合ったりして……(アハハ)

M子:気持ちわかりますっ!

――ちなみに何人ぐらい集まるんですか?

T子:大体、6~8人ですね、みんな彼はいます、二次元ですけどね。