プチヒモって、「だめんず」っぽくないのでわからないんですよね。「恋は盲目」状態でもあるし、「食事代をほとんど私が払っている」なんて細かい話を友人にはしないですから、話は外部に出ていきません。完全に二人しかわからない世界だからエスカレートするのです。

プチヒモはギャンブル好きとか、そういうはっきりとしたお金にだらしないのとは違ってわかりにくいのです。でも、小銭でもお金はお金。前の彼女にもそうだったのかもしれません。もしかしたら友人にもそうだったり。「お金をちょっとだけ借りる」に罪悪感がないのかも。

彼の友人に探りを入れてみてください。何かわかるかもしれません。友人には一切そういうことしない=彼女だから甘えている(手っ取り早いと思っている)なら確信的ですから、オススメできない男性です。

こういうのに長けている男は本格的なヒモの素質アリ。しかし、けっこう女に愛されてしまうタイプが多い気もします。

 

こんな別パターンも

C子さん(30歳)はプチヒモの彼と付き合っていました。

「お金がない、が口癖で、いつもワリカンデート。私が出すことも多かったです。でも『好きだからいいかな』って深く考えてませんでした。どストライクの好きなタイプでしたから。でも何に使ってるんだろう、おかしいなあと思ってたら……。本命の彼女がいたんです。本命とのお付き合いではお金を使ってたんですね。誕生日に安物のアクセサリーをくれて。ホントに中学生が買うような安物だったんですけど、すっごく嬉しかったんです(笑)。すぐに理由は告げずに別れましたが」

こんな【本命以外の彼女にはお金を使いたくない・付き合ってあげてるんだからお前が出せ的な】パターンもあるのでご注意を。

この彼、C子さんが「私もお金がない」と言うと「じゃ、会えないね」とあっさりした態度なのでだんだん不信感がつのって行ったそう。

本当に好きならそんな言い方はしませんし、お金がないならないなりのデートがあるでしょう。まあ、浮気だったので何とも言えませんが。そもそもお金がまったくないのが不思議ですよね。

もしプチヒモの予感がする彼なら、彼の周辺のリサーチと同時に、甘やかさずきちっと彼への疑問点や自分の意見を言ったほうがいいかも。それで文句を言ったり、C子さんの彼のように「それなら、もう会えない」と、不安にさせる言葉で操ろうとする男なら時間のむだです。早く切って前に進みましょうね。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。