2027年末までの蛍光灯の製造および輸出入禁止、4割超の人が「聞いたことがない」と回答。パナソニック調査
パナソニックは10月21日に、20~70代の男女を対象に実施した、蛍光灯に関する意識調査の結果を発表した。同調査は、9月26~29日の期間に行われ、7380名から回答を得ている。
知った後も「特に何も思わなかった、行動しなかった」が43.8%
調査対象者に、2027年末までに蛍光灯の製造および輸出入が禁止になることを知っているかを尋ねたところ、「詳しい内容まで知っている」と「聞いたことがある」を合わせた割合は57.2%と、3月に実施された前回調査の結果(59.0%)からほぼ変動していなかった。また、4割超の人が「聞いたことがない」と答えている。
2027年末までに蛍光灯の製造および輸出入が禁止になることを、「詳しい内容まで知っている」または「聞いたことがある」と答えた人に、そのことを知ってからの意識や行動を尋ねた質問(複数回答)では、「すぐに自宅の蛍光灯をLEDに交換した」は前回調査から0.9ポイント増加したものの8.1%に留まった。また、「特に何も思わなかった、行動しなかった」という回答が43.8%に達している。
まだLED照明への切り替えを行っていない人に、2027年末までに蛍光灯の製造および輸出入が禁止になることを知って、どのような行動をとろうと思ったかを尋ねたところ、「2027年末時点で装着している蛍光灯が切れてからLEDに換えたい」(46.5%)がもっとも多く、「蛍光灯が入手できなくなる前に、LEDに交換したい」(41.7%)がそれに続いた。一方で、「2027年末の製造・輸出入禁止までに蛍光灯を買いだめして蛍光灯を使い続けたい」(9.7%)という回答もみられる。
「2027年末の製造・輸出入禁止までに蛍光灯を買いだめして蛍光灯を使い続けたい」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「今の蛍光灯がまだ使えるから」(49.4%)が最多となり、以下「交換が面倒」(36.3%)、「価格が高い」(28.6%)が続いている。
自宅のそれぞれの部屋で使用している照明の種類を尋ねたところ(複数回答)、「直管型蛍光灯」「丸形蛍光灯」「ツイン型蛍光灯」のいずれかを使用しているという回答が61.5%に達し、LED照明のみの使用はまだ少数派であることがわかった。
LED照明がついている場所を尋ねた質問(複数回答)では、「リビング」(48.7%)がもっとも多かったものの半数に満たず、トイレや浴室の水回り、廊下や階段などの動線部についてもまだLED照明に切り替えられていない。
蛍光灯照明器具に寿命があることを知っているかを尋ねたところ、「聞いたことがない」という回答が34.7%に達し、「詳しい内容まで知っている」人は9.5%に留まった。
ランプを交換したとしても、照明器具はずっと使えるわけではないことを知っているかを尋ねた質問では、「知らなかった」という回答が61.1%に達している。
蛍光灯照明器具を適正交換時期(寿命)を超えて使用すると、発煙・発火といった重大リスクを引き起こす可能性があることを知っているかを尋ねたところ、「詳しい内容まで知っている」は5.6%に留まり、「聞いたことがない」と答えた人が56.6%を占めた。







