サイズも重さも変わらず 約2倍の高速処理を実現 富士フイルムのミラーレス一眼「X-T30 III」
富士フイルムは11月下旬、独自の色再現技術で高い画質と小型軽量を実現する「Xシリーズ」から、新たにミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T30 III」(X-T30 III)を発売する。カラーはシルバー、ブラック、チャコールシルバーの3色展開。12月には「XC13-33mm F3.5-6.3 OIS」レンズキットも発売する。いずれも価格はオープン。
ディープラーニング技術活用の被写体検出AF、ダイヤル操作で使いやすく
X-T30 IIIは、従来モデル「FUJIFILM X-T30 II」と同じ質量378gの軽量ボディーとサイズ(幅118.4mm×高さ82.8mm×奥行46.8mm)、クラシックなセンターファインダースタイルのデザインを踏襲しつつ、センサーを一新。裏面照射型約2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載する。消費電力が抑えられ、最大撮影枚数は425枚となった。
約2倍の高速処理を実現するとともに、最新の被写体検出AFには、ディープラーニング技術を活用。多様な被写体を自動で認識し、追尾することが可能となり、より高画質で快適な撮影を実現した。
6.2K/30P 4:2:2 10bitでのSDカード記録が可能で、4K/60Pや1080/240Pのハイフレームレート撮影にも対応。強力な電子式ブレ補正を搭載し、歩きながらの動画撮影などで発生する大きな揺れに対しても効果を発揮する。
また、同シリーズの「FUJIFILM X-T50」や「FUJIFILM X-M5」で好評のフィルムシミュレーションダイヤルを天面左肩に搭載。写真フィルムを交換する感覚でさまざまな色調表現を、直感的なダイヤル操作で楽しめるようになった。フィルムシミュレーションモードは、全20種類。フィルムシミュレーションとその画質設定を個別に登録し自分だけの「FSレシピ」として保存できる機能も使用できる。
高い操作性で、瞬時の撮影でも安心だ。気軽に撮影できるオートモードは、ボディー天面の「オートモード切替レバー」で瞬時に切り替えられる。また、天面にはファインダー部と一体化したポップアップ式フラッシュを内蔵し、自動で適切な光量に調整されるため、暗所や逆光の中でもしっかり撮影できる。さらに、162万ドットのチルト式タッチパネル付き液晶モニターを搭載。旅行写真や風景スナップなどでハイアングルやローアングルでも構図を確認しながら撮影可能だ。グリップは人間工学に基づいた形状で、高いホールド性能も実現している。
このほか、同社のスマホプリンターLinkシリーズならアプリを介さずに印刷可能なダイレクトプリントに対応。instax mini、instax SQUARE、instax WIDE用の画角も追加している。







