事前予約制のイベントや施設が増えている

事前にインターネットで予約しないと参加できないイベントが増えています。予約必須の「完全予約制」でこそありませんが、現地窓口で購入する当日チケットより、前売りチケットの方が安いなどの差をつけ、前売りチケットの購入を呼びかける施設も少なくありません。今回は、そうした完全事前予約制ミュージアムを厳選して紹介します。

最近オープンした施設はオンライン予約による事前予約制が主流

全国で開催している予約必須の施設やイベントは、参加希望日の予約受付開始時刻に必ず予約しましょう。受付人数に余裕のあるレジャー施設なども、リニューアル直後や3連休など、通常より混雑しそうな日は当該日の予約受付開始直後に予約した方が安心です。

ただし、予約完了後のキャンセルポリシーは施設・イベントごとに異なります。一度申し込むと、いかなる理由があっても返金されないケースもあるので、予約前にしっかり注意事項を読みましょう。

ニンテンドーミュージアム(京都府宇治市)

2024年10月2日にオープンし、今年1周年を迎えた「ニンテンドーミュージアム」。開業以来、「ニンテンドーアカウント」を利用して申し込む事前予約制(抽選)を導入しています。予約申し込みは、月末を区切りに、翌々月分を1カ月間受け付け、当選した場合、クレジットカード決済で代金を支払うと確定する仕組みです。なお、月によっては先着順販売も行っています。

入場料は、大人13歳以上が3300円、中学・高校生が2200円、小学生が1100円、未就学児は無料。館内のカフェ・ショップの利用にも入場チケットが必要です。

中村屋 中華まんミュージアム(埼玉県入間市)

19年1月にオープンした「中村屋 中華まんミュージアム」は、開館日に限り、工場見学と肉まんの試食(1人につき1個)ができる常設見学施設です。入場料は無料。ウェブ申し込みによる完全予約制で、空きがあれば見学日の前々日まで予約可能です。最寄り駅から距離があるため、自家用車かタクシーでの訪問がおすすめです。

BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE MUSEUM【略称BHC PDII MUSEUM】(静岡県静岡市)

プラモデル生産拠点のバンダイホビーセンター新工場内に今秋、「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」ファンならぜひ一度は行きたい聖地が誕生しました。略称「BHC PDII MUSEUM」、今年9月2日にオープンしたばかりの注目のミュージアムです。

ミュージアムは新工場の2、3階の一部に設置。総床面積は約1500m2。稼働中の工場見学のほか、ガンプラを含むプラモデルの企画開発体験が可能で、自分でデザインしたパッケージ箱を持ち帰ることができます。また、施設外では、実物大ガンダムサイズ(頭部)のガンプラモニュメントを展示しています。

入場料は、大人13歳以上が2860円、小人が1100円、未就学児は無料。予約申し込みは、「プレミアムバンダイ会員」限定で、月末を区切りに、来場3カ月前から1カ月間、受け付け、当選時にクレジットカードやPaidyなど指定した決済手段で自動決済する仕組みです。申し込み方法など詳細はウェブサイト(https://bhcpdii.bandai-hobby.net/)で公開しています。

ヨドバシフジサワ カメラミュージアム(東京都新宿区)

最後に、家電量販店「ヨドバシカメラ」創業者の藤沢昭和氏が半世紀をかけ収集してきたカメラのコレクションを展示する「ヨドバシフジサワ カメラミュージアム」を紹介します。構想自体はかなり前に発表され、ようやく今年10月25日、オープンしました。完全予約制で、チケット販売は、来場日の前日まで受け付けています。

入場料は、大人(一般・18歳以上)が3000円、未成年(18歳未満)が1000円、未就学児は無料。なお、併設するミュージアムショップは入場無料・予約不要です。

予約といえば今や「オンライン」が基本 チケットのデジタル化も進む

今回紹介したような事前予約必須の施設では、オンラインでチケットを購入し、プリントアウトではなく、手持ちのスマートフォン(スマホ)の画面を提示してコードを読み取る方式が一般的です。最終的にスマホの画面の提示で入場するなら、購入手続きもスマホで行った方が入場時にスムーズでしょう。

ミュージアム以外にも、テーマパークや各種展示会、ライブ・コンサートなどでもオンラインチケットが広く普及しています。事前予約必須の場合や、当日購入より事前予約の方がチケット料金が100円以上安くなる場合などは、ぜひ事前にスマホで予約してからおでかけください。(ななしW)

■Profile

ななしW

ライター。ガンダムシリーズとコードギアスのファン。