高額な白物家電は値下げのインパクトも数万円と大きいです

冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった白物家電は、暮らしに欠かせない存在です。しかし、原材料や資材の高騰で高額になりやすいため、少しでもお得に購入したいと考える人は多いでしょう。家電は値下がりしやすい時期を見極めることで、数万円単位の節約につながります。特に12月は、ボーナスシーズンや年末年始のセール、モデルチェンジによる在庫処分など、値下がりする要素が重なる時期です。価格交渉の余地も広がるため、狙いを定めれば人気モデルもお得に手に入れられる可能性があります。

この記事では、白物家電が安くなりやすい時期とその理由、さらに賢く購入するためのコツをわかりやすく解説します。購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

白物家電が安くなりやすい時期は?

白物家電は、購入の時期を工夫することで費用を大きく抑えられます。ここでは、特に値引きやセールが行われやすい代表的なタイミングをまとめました。

・3月・9月の決算期

・6月・12月のボーナスシーズン

・年末年始

・モデルチェンジの時期

3月・9月の決算期  白物家電が安くなりやすい時期として、3月と9月が挙げられます。多くの家電量販店やメーカーは、9月を中間決算、3月を通期決算としているためです。

決算期は売上目標を達成するために、在庫をできるだけ減らしたいという企業側の事情があるため、通常よりも積極的に値下げが行われます。特に本決算の3月は引っ越しシーズンとも重なるため、家電の入れ替え需要も増え、セール対象商品が豊富になりやすい傾向にあります。

6月・12月のボーナスシーズン

6月と12月のボーナスシーズンは、多くの人が大型家電を購入する人気のタイミングです。この時期は各店舗の価格競争が活発になるため、冷蔵庫やエアコンといった高額商品でも大幅な値引きが期待できます。

また、価格を大きく下げる代わりに、還元率の高いポイントなど、実質的な値引きを打ち出す店舗もあります。単純な価格だけでなく、特典を含めた総合的なコストで比較することが、お得に購入するためのポイントです。

年末年始

年末年始(12月~1月上旬)も、白物家電を安く購入できるチャンスです。長期休暇を利用して家族で買い物をする人が増えるため、家電量販店ではこの時期にあわせて大規模なセールを展開します。

「歳末セール」や新年の「初売り」といった特別キャンペーンが重なることで、普段よりも値下げ幅が大きくなるケースも珍しくありません。また、先述のボーナスシーズンと重なる時期でもあるため、販売側も売り上げを伸ばすために積極的な値下げを行うタイミングです。

モデルチェンジの時期

白物家電をお得に購入する上で、モデルチェンジの時期を押さえることも重要です。家電は新モデルの登場するタイミングがもっとも価格が高く、その後徐々に値下がりしていく傾向にあります。

1年落ちのモデルでマイナーチェンジであれば、基本性能の差がほとんど変わらないケースも多く、半額近い価格で購入できることもあります。製品によってモデルチェンジのタイミングが異なるため、傾向を把握し、モデルチェンジ前後を逃さずチェックすることが、賢い買い物のコツです。

12月に安くなりやすい白物家電は?

白物家電は製品ごとに値下がりのタイミングが異なります。中でも12月は、多くの家電がセールの対象になりやすい注目の時期です。ここでは、このシーズンに狙い目となる代表的な三つのカテゴリーを紹介します

・エアコン

・冷蔵庫

・洗濯機

エアコン

12月に安くなりやすい白物家電として、エアコンが挙げられます。エアコンのモデルチェンジは、2~3月頃に行われるのが一般的だからです。直前の10~2月は旧モデルの在庫処分が進むため、12月は年間の中でも値下がりしやすい時期といえます。

また、エアコンは購入後に設置工事が必要なため、繁忙期の夏よりも工事の予約が取りやすい冬場に購入するのも大きなメリットです。古いエアコンの場合、猛暑の夏場に故障してしまうと設置工事に数週間待ちなんてことが毎年起きています。冬場の購入は、夏の熱中症対策のためにも安心できる買い物といえるでしょう。

価格だけでなく、工事スケジュールも含めて計画的に動くことで、コストと手間の両方を抑えたスマートな買い物ができます。

冷蔵庫

12月は冷蔵庫を安く買うのに適した時期です。この時期はボーナスシーズンと年末商戦が重なるため、多くの家電量販店で大規模なセールが開催されます。価格競争も活発になり、人気モデルの値下げも期待できるでしょう。

また、冷蔵庫の新モデルは毎年10~11月に発売される傾向にあるため、12月は旧モデルと新モデルが市場に並ぶ時期となります。旧モデルは在庫処分の対象となりやすく、大幅値下げが行われることも珍しくありません。

年末年始のセールと合わせて、新モデルと旧モデルともにお得に購入できるチャンスです。

洗濯機

洗濯機は、12月のボーナスシーズンに狙うとお得に購入できる可能性が高い家電のひとつです。特に高額なドラム式洗濯乾燥機や高機能モデルは、ボーナス商戦に合わせて数万円単位の値下げが行われるケースも少なくありません。

また、より大きな値引きを狙うなら、モデルチェンジのタイミングを意識するのも効果的です。縦型洗濯機は4~5月、ドラム式洗濯機は8~9月に新モデルが登場する傾向にあるため、その直前に旧モデルが在庫処分価格になるケースが多いです。

特に12月であれば、秋にモデルチェンジを迎えたドラム式洗濯乾燥機の旧モデルが残っている可能性もあります。ボーナスシーズンの値引きとモデルチェンジ前の在庫処分が重なれば、相場よりもかなり安い価格で購入できるでしょう。

より安く買うコツは?

白物家電を安く買うためには、時期以外にも押さえるべきポイントがあります。ここでは、白物家電をよりお得に買うためのポイントを紹介します。

・複数店舗を巡る

・裁量権のある店舗スタッフと交渉する

複数店舗を巡る

複数の家電量販店を比較することで、白物家電をより安く購入できる可能性が高まります。白物家電は競合の店舗ごとに価格やポイント還元率に差があり、同じモデルでも数千円~数万円の違いが出ることもあります。

他店の価格をもとに交渉することで、同等やそれ以上の特典、ポイント還元を引き出せるケースもあるでしょう。しかし、ネット価格は比較対象として認められないケースもあるため注意が必要です。

裁量権のある店舗スタッフと交渉する

家電量販店で価格交渉を成功させるには、裁量権のある店舗スタッフと交渉することが重要です。メーカーからヘルパーとして派遣されている販売員など、裁量権のないスタッフに値下げを持ち掛けても、値引きに対応できない可能性が高いです。

ネームプレートや名刺などを確認して、店舗の正社員や店長クラスのスタッフに声をかけることで、交渉をスムーズに進められます。

なお、家電量販店でよく見かける法被(はっぴ)を着た販売員は、多くの場合、メーカーから派遣されているスタッフです。彼らは自社商品の説明や販促を担当していますが、価格交渉の権限はないため、いくら交渉しても値引きに応じてもらえることはほぼありません。

白物家電が安くなりやすい時期を把握して賢く買い物をしよう

白物家電は、購入時期を少し工夫するだけで大きな節約につながるアイテムです。特に12月は、ボーナスシーズンや年末年始のセール、モデルチェンジによる在庫処分が重なる買い時です。冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった高額家電も、タイミングを見極めればお得に手に入れられます。

さらに、複数店舗の比較や価格交渉を組み合わせれば、より大きな値下げや特典を引き出せる可能性もあります。購入を検討している人は、今回紹介した点を押さえて、無理なくお得に理想の家電を手に入れてください。