ヨーロッパ産オーツが日本の健康志向を支える新たなソリューションに

ヨーロッパのサステナブルなオーツは、プレミアム品質と高いトレーサビリティを備えた原料として、拡大を続ける日本の健康志向・プラントベースフード市場に新たな価値を提供します。
日本の食品市場は今、大きな転換期を迎えています。健康志向の高まり、植物由来素材への関心、そして、サステナビリティを重視するライフスタイルの定着により、日本の消費者は、「安心・機能性・持続可能性」を兼ね備えた食品をこれまで以上に求めています。こうした市場の変化に応える新たな選択肢として、スウェーデン・フィンランドのヨーロッパ産オーツ麦がいま注目を集めています。
オーツ麦は、ヨーロッパ、特に北欧で長く主食として栽培されており、18~19世紀には大規模に生産され、穀物収穫の約半分を占めるほどでした。スウェーデンとフィンランドには、オーツ麦栽培の深い伝統があり、16世紀から続く家族経営企業も存在します。現在でも、両国では、オーツ麦は多くの料理や製品に欠かせないものとなっています。
ヨーロッパ産オーツが日本市場で存在感を高める理由
スウェーデンとフィンランドは、欧州の中でも特に農薬使用量が少ない国として知られ、そのオーツ麦はプレミアム品質、高いトレーサビリティ、低農薬、グルテンフリー対応といった特長を兼ね備えています。安全性と品質基準が厳しい日本市場において、大きな信頼につながるポイントです。
世界市場でもその価値は広く認められており、スウェーデンは2023年に2億3330万kgのオーツを輸出*¹、世界有数のオーツ輸出国としての地位を示しています。フィンランドも堅実な実績を見せており、2024年には総輸出額1億1000万ユーロ*²を記録し、北欧産オーツに対する国際市場での需要の高さを裏付けています。日本の食品メーカーにとっても、ヨーロッパ産オーツは、クリーンラベル、機能性、サステナビリティを兼ね備えた信頼性の高い原料として、製品開発の差別化を支える存在です。
グルテンフリー市場が追い風に
日本において、アレルギー対策や腸活などの健康意識が高まる中、グルテンフリーオーツは新たなイノベーションの鍵となりつつあります。日本のグルテンフリー食品市場は2024年に8.17億米ドル規模に達し、2033年まで継続成長が予測されています。この着実な成長は、消化器系の健康をサポートし、アレルゲンに配慮した選択肢を提供し、よりクリーンで健康的なライフスタイルに適合する食品への消費者の関心が一層高まっていることを示しています。
これらの市場動向は、食物繊維が豊富で、β-グルカンを多く含み、かつ天然植物由来であるヨーロッパ産オーツの機能的価値と強く一致しています。こうした特性は、栄養価とクリーンラベルの両方を求めるメーカーにとって理想的であり、日本企業が健康志向、グルテンフリー、植物由来の製品を開発するうえで新たなビジネスチャンスを生み出しています。
実際、オーツ関連カテゴリーの成長は著しく、オーツベースのスナック市場は2024年に6億3,860万米ドルへ拡大すると予測されています。オーツミルクも5,170万米ドル規模まで成長し、2033年まで年平均成長率12.6%が予測されています*³。国内でも大手食品企業が2024年10月にβ-グルカンをアピールした「ホールオーツ オーツミルク」を全国発売するなど、オーツを軸にしたイノベーションが加速しています。
グルテンフリー市場が追い風に多用な食品開発に活かせる「汎用性の高さ」
ヨーロッパ産のオーツの魅力は、その味わいだけでなく、さまざまな食品へ柔軟に応用できる点にもあります。ロールドオーツ(押し麦タイプ)、オーツ粉末、プラントベース飲料原料としての利用はもちろん、高繊維やβ-グルカン強化製品などの機能性食品の開発にも適しています。
たとえば、カフェで提供するエスプレッソに合う滑らかなオーツミルク、スポーツ志向の若年層に向けたし植物性高たんぱくスナック、アレルギー配慮のグルテンフリーベーカリー製品などが挙げられます。オーツは多様な形状、風味、食感に適応できるため、日本の食文化や嗜好に合わせて無限大に広がるレシピの可能性は、メーカーにとって商品開発面で大きなメリットをもたらします。
ヨーロッパ産オーツは、日本市場のイノベーションを支える「新しい主役」になる可能性を秘めています。
「Sustainable Oats from Europe 1144(ヨーロッパのサステナブルオーツ1144)」キャンペーンについて
ノルディック・オーツ・コンソーシアムが展開する『Sustainable Oats from Europe 1144(ヨーロッパのサステナブルオーツ1144)』キャンペーンは「ヨーロッパ品質から広がる、多彩な選択肢。一粒から、無限の可能性」を掲げ、ヨーロッパ産オーツ麦の卓越した品質と利点を広く促進するため、2026年も日本での活動を継続します。
コンソーシアムに加盟する5社は、2026年3月に開催される「FOODEX Japan」に出展し、ヨーロッパ産オーツの品質と特長を広く紹介します。
さらに、同年には日本の食品関連専門家を対象とした、フィンランド・スウェーデン視察ツアーを実施。生産現場の見学や、欧州企業との交流を予定しています。9月には東京でBtoBミーティングを開催し、低農薬生産やトレーサビリティの取り組み紹介、ヨーロッパのサプライヤーとの連携機会の創出、調理デモンストレーションや試食・R&D向けサンプリングを行います。
本キャンペーンは、日本の食品メーカーがヨーロッパ産プレミアムオーツを活用し、健康志向、グルテンフリー、サステナブルな製品開発を進めることで、競争の激しい市場で差別化を図ることを支援することを目的としています。
出展:*¹World Integrated Trade Solution,*² Natural Resources Institute Finland、*³ IMARC市場調査レポート
<ノルディック・オーツ・コンソーシアムについて>
ノルディック・オーツ・コンソーシアムは、フィンランドのルオカティエト(Ruokatieto)とスウェーデンの農業者連盟(Lantbrukarnas Riksforbund(LRF))の2つの主要なオーツ生産者、製造業者との連携による組織です。共同で、北欧産オーツ麦の卓越した品質、持続可能性、そして国際的な魅力を広く発信することを目的としています。
・Ruokatieto Yhdistys(フィンランド)について
ルオカティエトは、教育・研究・広報活動を通じて、フィンランドの食文化、持続可能な農業、そして食品業界の優れた取り組みを推進している協会です。
・Lantbrukarnas Riksforbund(LRF)(スウェーデン)について
スウェーデン農業者連盟(LRF)は、スウェーデンの農家、森林所有者、農業協同組合、林業協同組合を代表しています。LRFは、会員の事業環境を改善し、より持続可能な世界と質の高い食糧の実現に貢献することを目指しています。
「ノルディック・オーツ」参加企業:
Lantmannen(ラントメンネン)、Fazer Mills(ファッツェル・ミルズ)、Helsinki Mills(ヘルシンキ・ミルズ)、Berte Qvarn(ベルテ・クヴァルン)、 65 Oats by Kinnusen Mylly(シックスティファイブ・オーツ・バイ・キンヌセン・ミリ)
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