今年はデジタル賽銭にチャレンジ
「デジタル賽銭」をご存じでしょうか?スマートフォンに搭載されているコードやクレジットカードなど、電子決済機能を活用した新しいお賽銭の方法です。この記事では、広まりつつあるデジタル賽銭の概要やメリット・デメリット、東北地方でデジタル賽銭に対応している神社を紹介します。記事を参考に、お参りの際はデジタル賽銭に挑戦してみましょう!
デジタル賽銭とは
デジタル賽銭とは、スマホのコード決済やクレジットカードなどを利用する新しいスタイルのお賽銭です。
近年、キャッシュレス決済化の拡大にともない、若い世代では現金を持たない人たちが増えています。そのため、神社や仏閣でも、これまでのようにお賽銭を納めるスタイルと並行してキャッシュレス決済でもお賽銭ができるようにする新しい取り組みがなされています。
神社や仏閣側からすると、お賽銭の情報がデータ化されるため小銭を数える手間が省けるほか、賽銭泥棒対策にもなる点がメリットです。
デジタル賽銭のメリット・デメリット
デジタル賽銭の利用には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?スマホの故障やバッテリー切れ、ネットワーク障害が発生した場合には利用できない可能性があるため、あらかじめ理解を深めておくことが重要です。ここでは、デジタル賽銭のメリット・デメリットについて解説します。
メリット
お賽銭を納める側にとってのデジタル賽銭のメリットは、次の3点です。
(1)お賽銭を納める際に現金を持ち歩かなくてもすむ
(2)コードのスキャンなどで簡単にお賽銭を納められる
(3)決済ツール(事前登録済みのアプリ)さえあれば、海外からの観光客も利用できる
現金がなくても、決済ツールがあれば手軽にお賽銭を納められる点は、大きなメリットでしょう。
デメリット
お賽銭を納める側にとってのデジタル賽銭のデメリットは、次の3点です。
(1)スマホの操作に慣れていない場合や決済ツールがない場合には利用できない可能性がある
(2)スマホの故障やバッテリー切れ、ネットワーク障害が発生した場合には利用できない
(3)決済システムのエラーが発生する可能性がある
スマホやクレジットカードなど、そもそも決済ツールを持っていない場合にはデジタル賽銭を利用できません。また、端末の故障やネットワーク障害などが発生した場合にもお賽銭を納められないため、万が一に備えて現金を持っておくと安心です。
デジタル賽銭をする際の注意点
デジタル賽銭をする際の注意点について解説します。注意点は、次の2点です。
(1)対応している神社を確認しておく
(2)電子決済アプリをインストールしておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
対応している神社を確認しておく
まずは、お参りする神社がデジタル賽銭に対応しているかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。デジタル賽銭に対応しているかどうかは、神社のホームページを見たり、直接問い合わせたりすることで確認できます。
また、必要な決済ツールもあわせて確認しておきましょう。コード決済や電子マネー、クレジットカードなどツールは神社によってさまざまです。普段自分が利用していないツールの可能性もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
電子決済アプリをインストールしておく
必要な電子決済ツールがわかったら、決済アプリをすでに持っているか確認しましょう。持っていなければ、インストールしておく必要があります。
残高不足でデジタル賽銭ができない事態を避けるため、前もってチャージしておくと安心です。
東北地方でデジタル賽銭が可能な神社
東北地方でデジタル賽銭ができる、志賀理和氣神社と山祇神社を紹介します。それぞれの神社の特徴や、デジタル賽銭で利用可能な決済ツールについて見ていきましょう。
志賀理和氣神社
赤石さんの愛称で知られる志賀理和氣(しかりわけ)神社は岩手県紫波郡にあり、約1200年の歴史を誇る神社です。家内安全や交通安全などのご利益のほかに、開運招福の神様としても有名なため、金運アップを願う参拝客で賑わいます。
志賀理和氣神社で使えるのは、地域電子マネーのキャッシュレス決済アプリ「ぺい太くん」です。ぺい太くんをダウンロードしてコードを読み込めば、デジタル賽銭を行えます。
山祇神社
山祇(やまづみ)神社も、岩手県紫波郡にある神社です。大山祇命を御祭神とし、水の神や田の神として信仰されています。
山祇神社では、ビットコインによるデジタル賽銭が可能です。3Dスキャンで境内をバーチャル空間に再現してメタバース参拝ができるほか、御朱印のNFT化など、デジタル技術を積極的に取り入れています。
デジタル賽銭を活用して東北の神社を訪れよう
デジタル賽銭は、現金を持ち歩く必要がありません。決済ツールさえあれば、手軽にお賽銭を納められます。ただし、ネットワーク障害やスマホの故障、バッテリー切れなどが起きた場合にはお賽銭を納められない可能性が高くなるため注意しましょう。
東北地方には、デジタル賽銭を取り入れている神社があります。お参りの際には、近くの神社で対応しているかどうか確認してから出向きましょう。







