ノートンライフロックは端末をインターネットの脅威から守る
フィッシング詐欺やサポート詐欺、マルウェア感染、不正ログインなど、インターネット利用に伴う被害報告は後を絶たない。端末のセキュリティ強化には、対策ソフトの使用が最も効果的だ。そのセキュリティソフト分野で非常に高い販売シェアを誇るノートンライフロック。多くのユーザーから支持される理由を同社に聞いた。
ユーザーや販売現場の声を聞く
全国の家電量販店やECショップからPOSデータを収集・集計するBCNランキングのセキュリティソフト部門で、24年に続いて25年も販売本数でのメーカーシェア1位を獲得すると目されるのが、ノートンライフロックだ。
高いメーカーシェアは、それだけ多くのユーザーに選ばれているということ。そのために取り組んでいる活動について同社に聞くと、2つの注力ポイントが挙げられた。
1つめは、市場の動向をしっかりと把握すること。「市場の変化や、セキュリティ対策においてユーザーが何を重視しているのか、などについて当社製品のユーザーや販売パートナー企業の声も聞いて把握するようにしています」
2つめは、同社製品の販売を担うパートナー企業と良好な関係性を築くこと。「販売状況や要望などをしっかりと受け止め、双方にとって利益につながる形を考えて、長期的にともに成長していけるような関係性を築き上げることに注力しています」という。
端末を問わず4種類のOSに対応するノートン 360
ユーザーや販売パートナーの声を聞くことは非常に重要だ。しかし、肝心なのは、やはり製品だ。製品の特長や機能にベネフィットがなければ、ユーザーや販売パートナーの支持は広がらない。
ノートンライフロックの主力製品が、「ノートン 360」だ。ノートン 360はパソコンやスマートフォン、タブレットなど端末の種類を問わず、WindowsやmacOS、Android、iOSに対応している。
同社では「メールやインターネットでのウイルス対策やフィッシング詐欺のブロックに加えて、通信を暗号化するVPN機能も含まれています。端末にインストールしておくだけで、特別な操作をしなくてもインターネットを介したさまざまな被害を未然に防ぐことができます」とノートン 360の導入メリットを説明する。
同製品はインストール後の有効期間とインストールできる端末の台数によって、いくつかの異なるタイプがある。1台の端末にインストールできるスタンダード1台版や3台版のデラックス、5台・10台版のプレミアムがあり、デラックスとプレミアムはそれぞれ1年と3年の2タイプが選択可能だ。
現在、ノートン アンチウイルス プラスやノートン 360プレミアム+ノートン アンチトラック、ノートン 360 プレミアム、ノートン ID アドバイザー、ノートン アンチトラックといった製品がある。
また、ノートン 360のデラックスとプレミアムには、ダークウェブモニタリングを搭載している。これはあらかじめ登録したメールアドレスやIDなどの個人情報が、匿名性の高いインターネット領域であるダークウェブに流出した場合、これを検知してユーザーに知らせる機能。ユーザーはパスワードの変更などでさらなる個人情報の流出を防ぐことができる。
さらにノートン 360には、新たに「ノートン Genie AIアシスタント」が搭載。ユーザーが詐欺の疑いを感じた際に、スクリーンショットやメッセージ本文を投稿すると助言を受けられるようになった。このほか、SNS上の英語動画を再生中に、AIが音声を分析しディープフェイク詐欺を検出する機能も利用できるという。
複数のタイプがあると、どれを選んでよいか迷うこともあるが、「初めてセキュリティソフトを使う人やなるべく費用を抑えたいという人には1年版がお勧め。ただし、ある程度の長期使用を考えているなら1年あたりの費用が安く抑えられ、1年ごとの更新の手続きも不要な3年版が最適です」と同社では話す。
だが、最も大事な選択のポイントは所有している端末の台数という。「家族がいたり、単身でも複数の端末を所有したりしている場合などは、セキュリティ対策をしたい端末の台数に合ったタイプを選ぶのが重要です」
Webサイトの閲覧時にユーザーの行動履歴を隠すノートン アンチトラック
同社ではノートン 360に加えて、ノートン アンチトラックやノートン ID アドバイザーなどの他社にはない製品もラインアップして、ユーザーのニーズに対応している。
今の時代、インターネットを利用した閲覧や検索は誰しもが日常的に行っている行動といえるだろう。しかし、実は端末には端末の識別情報である固有のIDが付いていて、サイトにアクセスする度にフィンガープリント、つまり指紋を残していることはご存知だろうか。
このフィンガープリントを追うことによって、サードパーティーのWeb広告業者は検索や閲覧をしたユーザーの端末や行動履歴、検索傾向を知ることができ、その傾向に合った広告がWebで表示されるのだ。
検索結果や閲覧中の画面に類似した広告が表示されたり、Webの画面表示に時間がかかったりするのは、このフィンガープリントが原因の一つである。
ノートン アンチトラックは、サイトにアクセスする度にこの端末固有のIDをダミーのIDに書き換え、ユーザーの行動履歴や検索傾向がサードパーティーのWeb広告業者に知られないようにする。つまり、「サイトへのアクセス時にプライバシーを保護して個人が特定されるリスクを軽減することにより、ターゲティング広告などの表示を減らして快適な閲覧環境にします」と同社では解説する。
販売チャネルによっては、ノートン 360にノートン アンチトラックをバンドルした製品もあるとのことだ。
復旧支援スペシャリストが電話で対応するノートン ID アドバイザー
ノートン ID アドバイザーは、個人情報が盗まれて悪用されてしまった際の対応をサポートする製品。専用の電話番号に連絡すると、同社の復旧支援スペシャリストが今後の対応についてアドバイスを行い、解決までユーザーに寄り添ったサポートを行うものだ。
メールやチャットではなく電話での応対なので、「電話を通して言葉でやり取りできるところがポイントです。言葉で状況を伝えることができるので安心感があり、状況に合わせて今後対応すべきことを詳しく伝えます」という。
また、ノートン ID アドバイザーには金融取引の監視機能も搭載されている。あらかじめ決済に使用している取引口座に通常の取引を参考にした上限額を設定しておくと、上限額以上の取引があった場合ユーザーに通知が届くという機能だ。
何らかの原因で取引口座に関する個人情報が盗まれて不正利用された場合、早い段階で知ることができるので、すぐにその後の対応が可能だ。
整理すると、ノートン 360はオールインワンのセキュリティ対策で、ノートン アンチトラックはWebの行動履歴や検索傾向を隠してサイトの表示スピードを高める。ノートン ID アドバイザーは万が一のときの対応サポートと、それぞれ異なるユーザーベネフィットがある。
製品は異なるが、共通するのはユーザーがインターネットを快適かつ安心して利用できる環境を守ることである。
これらの製品の持つ高いユーザーベネフィットに加え、冒頭で記述したとおりユーザーや販売現場の声に耳を傾けて、それを製品や販売施策に反映するという循環が同社の高い支持につながっているのだ。







