関東でデジタル賽銭ができる神社とは?

デジタル化が進む近年、神社でもスマートフォン(スマホ)を使ってお賽銭を納める「デジタル賽銭」が広がりつつあります。コードや電子マネーを使えば、現金を持っていなくても気軽に参拝できるため、多くの参拝者から注目を集めています。とくに関東では、PayPayや楽天Edy、J-Coin Payなどに対応した神社が増えており、旅行中や通勤途中でもキャッシュレスで参拝できるのが魅力です。そこで、デジタル賽銭の仕組みや、関東で実際にデジタル賽銭が利用できる神社を詳しく紹介します。「キャッシュレスでお参りしてみたい」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

デジタル賽銭とは?

デジタル賽銭とは、スマホを使ってお賽銭を納める新しい参拝方法です。コード決済や電子マネー、クレジットカードといったキャッシュレス決済を利用し、現金を使わずに寄付できる仕組みです。近年は神社やお寺でも導入が進み、参拝者の選択肢が増えてきました。

スマホがあればその場で決済できるため、財布を持ち歩かない人や小銭がない人でも気軽に参拝できる点がメリットです。対応するアプリを使えば、海外からの観光客もお賽銭を納められ、インバウンド需要にも対応しやすくなっています。

一方で、通信環境が悪いと決済が完了しなかったり、スマホの故障や電池切れで利用できなかったりする可能性がある点は注意が必要です。また、電子決済の操作に慣れていない人にとっては、使いづらさを感じる場面もあるでしょう。

デジタル賽銭を知り、自分に合った方法で参拝することが大切です。

デジタル賽銭が可能な神社

関東では、キャッシュレス決済に対応した神社が増えており、参拝時にスマホだけでお賽銭を納められます。ここでは、主要な決済サービスに対応した代表的な神社を紹介します。

・【楽天Edy】愛宕神社

・【PayPay】稲毛神社

・【PayPay】松蔭神社

・【J-Coin Pay】神田明神

神社ごとに利用できる決済方法が異なるため、参拝前にチェックしておくと安心です。

【楽天Edy】愛宕神社

東京都港区にある愛宕神社は、愛宕山の山頂に鎮座する由緒ある神社です。標高はわずか26mであるものの、23区内の自然地形としては一番高い山にあたります。

徳川家康の命により1603年に創建され、防火・防災を司る火産霊命(ほむすびのみこと)を主祭神として祀っています。ご利益には火にまつわる災難避けをはじめ、商売繁盛、縁結び、さらには印刷・コンピューター関連の成功など、多岐にわたります。

愛宕神社では、全国でも早い段階から電子マネーを活用したデジタル賽銭を導入しており、楽天Edyでお賽銭を納められる点が大きな話題となりました。専用のEdy端末に金額を入力し、カードやスマホをかざすだけでお賽銭が完了する仕組みで、現金を持ち歩かない人でも気軽に参拝できます。

【PayPay】稲毛神社

神奈川県川崎市に鎮座する稲毛神社は、古くから「勝」と「和」を象徴する神として広く信仰されてきた神社です。創建年代は明確ではありませんが、境内にそびえる樹齢1000年と推定される御神木・大銀杏の存在から、この地域の由緒ある古社であることがうかがえます。

主祭神として祀られる武甕槌神(たけみかつちのかみ)は武勇の神として知られ、困難に立ち向かう力を授けてくれると伝えられています。

近年は伝統を大切にしつつも新しい取り組みに積極的で、24年12月からPayPayを導入し、キャッシュレスでのお賽銭に対応しています。

【PayPay】松蔭神社

東京都世田谷区にある松蔭神社は、明治維新の思想的指導者として知られる吉田松陰を祀る神社です。学問・教育への情熱や国の未来を見据えた行動力から、現在でも学問成就や志の成就を願う多くの参拝者が訪れています。

松蔭神社はこうした歴史的背景を持ちながら、PayPayを利用したデジタル賽銭に対応して、近代的な参拝法も取り入れています。歴史に触れながら、キャッシュレスでスマートに参拝できる神社として訪れやすいスポットです。

【J-Coin Pay】神田明神

東京都千代田区にある神田明神は、東京の中心部である神田、日本橋、秋葉原、丸の内エリアまで広く守護する「江戸総鎮守」として親しまれている神社です。創建は奈良時代と伝えられ、七福神で有名な一之宮の大己貴命(だいこく様)、二之宮の少彦名命(えびす様)、そして三之宮の平将門命を祀っています。縁結び・商売繁盛・健康祈願・厄除けなど多くのご利益をもたらす神社として人気です。

21年からJ-Coin Payを用いたデジタル賽銭に対応しています。賽銭箱前ではなく、境内入り口の隨神門付近にコードの看板を設置することで、人が密集しやすい初詣の時期でもスムーズに参拝できるよう工夫されています。

関東にはデジタル賽銭が利用可能な神社が多くある!

関東では、愛宕神社や稲毛神社、松蔭神社、神田明神など、キャッシュレスでお賽銭のできる神社が年々増えています。現金を持ち歩かなくても気軽に参拝でき、観光客にも利用しやすい点が大きな魅力です。

今回紹介したポイントを参考に、関東での参拝時にはデジタル賽銭を活用し、自分に合ったスタイルで快適にお参りしてみてください。