
株式会社パステルコミュニケーション(本社:東京都豊島区、代表取締役 吉野加容子)の「発達科学コミュニケーション」講師・今川ホルンが運営する情報サイト『自閉症総研ホルン』は、2025年12月13日(土)、神奈川県横浜市都筑区にある中川西地区センターにて自閉症児や発達に課題を持つ子どもとその家族を対象とした音楽体験イベント「子どもチャンスプロジェクト~クリスマス会~」を開催しました。子どもたちが「できた!」を実感できるイベントとして、楽器の演奏や楽器作りを通して交流しました。
イベント概要
イベント名:子どもチャンスプロジェクト~クリスマス会~
開催日:2025年12月13日(土)
会場:中川西地区センター(神奈川県横浜市都筑区)
対象:自閉症児および発達に課題を持つ子どもとその家族
参加者数:8家族28名(大人14名、子ども14名)
内容:
・フルートとトランペットによる演奏披露
・廃材を活用した楽器製作
・トーンチャイムによる音楽演奏体験
・「100褒め」を取り入れた肯定的な関わりによる音楽交流
開催の背景
乳幼児期から楽器演奏に触れることは、脳の発達を促し、認知能力・言語能力・運動能力の向上や、豊かな感性の育成につながるとされています。一方で、感覚過敏や長時間の着席が難しいこと、予定変更への不安などの特性により、自閉症のある子どもやその家族が、一般的な演奏会に参加しにくい現状があります。こうした課題を背景に、本イベントでは、自閉症児や発達に課題を持つ子どもとその家族が、周囲の目を気にせず安心して音楽を楽しめる環境づくりを大切にしました。
当日の取り組みと子どもたちの変化
当日は、『ママもパパもみんなで100褒めチャレンジ!“褒め”の環境を作ろう!』をテーマに、保護者が発達科学コミュニケーションを実践。誰にも否定されない空間の中で、子どもたちの行動に対して肯定的な声かけや「ほめる関わり」を行い、成功体験につなげました。
その結果、子どもたちは安心して音楽や楽器に触れ、自ら興味を示したり、挑戦する姿が多く見られました。大人からの肯定的な関わりによる成功体験は、子どもたちの興味・関心を広げ、成長を後押しするきっかけとなりました。

発達科学コミュニケーション受講生による、フルートとトランペットの演奏披露
廃材を使った楽器製作では、個性あふれるユニークな作品が完成しました。大人が発想を肯定することで、子どもたちは「できた」という自信を深め、自作の楽器を楽しそうに鳴らしていました。

何を作ろうかな~

飾り付けを作るのに没頭中、楽器作りじゃなくてもOK!

楽器製作に無我夢中…

みんなを見ながらシールをペタペタ…

楽器が完成!とってもニコニコ!

作った楽器を曲に合わせて鳴らしてみました♪

サンタさんやトナカイさんからのクリスマスプレゼント!
発達科学コミュニケーション講師・今川ホルンが用意したトーンチャイムを使い、子どもたち全員で「きよしこの夜」を演奏しました。普段なかなか触れる機会のない楽器に、子どもたちは興味津々の様子でした。音を鳴らすことができた喜びや、音楽をみんなで共有する楽しさを感じられる時間となりました。

トーンチャイムに興味津々の子どもたち

「きよしこのよる」に合わせてトーンチャイムの演奏

最後は子どもも大人もプレゼント交換で大盛り上がり!
参加者の感想
・行く前は音楽に少しでも興味を持てたら合格くらいに思っていたが、全プログラム参加できて私も楽しく過ごすことができました。色んな「できた」があり、大きな成功体験になりました。(小1男の子のママ)
・場所見知りと人見知りで、最初は抱っこから離れなかった息子が、工作を楽しんだり音楽に合わせてマラカスを鳴らして踊ったりしていて、笑顔で楽しむ姿を見ることができて嬉しかったです。(年中男の子のママ)
・音楽に興味のなかった息子が、演奏が始まるとチラッと気にする様子が見られた。息子の興味が少し広がった瞬間を感じ、ワクワクしました。(年中男の子のママ)
・楽器の音が苦手で、今までだったら嫌がってその場から離れていましたが、今日は近くで聴いてくれただけでなく話しかけてくれたのが、演奏しながらとても嬉しかったです。(小1男の子のママ)
・最初は会場にも入れずでしたが、皆さんが優しく声をかけてくださったおかげで、最後は会場で一緒に笑顔で楽しめました。(年少男の子のパパ)
・息子は会場から出たがることが多かったのですが、マラカスを音に合わせて鳴らしたりお気に入りの椅子を見つけたりしながら楽しめたことが、参加して本当に良かったと思っています。(小1男の子のママ)
・息子は当日、楽器作りではなくエレベーター作りに夢中で、それが一番楽しかったそうです。それでも帰宅後、家の廃材で楽器を作る様子が見られ、今日の音楽体験がしっかり響いていたのだと嬉しく感じました。(小1男の子のママ)
・家に帰ってからもクリスマスソングを歌いながら自分で作った楽器を弾いて楽しんでいました。親子ともに楽しい思い出となりました。(年中男の子のママ)
今回のイベントでも、発達科学コミュニケーションによる「100褒め」を実践し、子どもたちの「できた!」という声や、前向きに挑戦する姿が多く見られました。肯定的な関わりを通して、子どもたち一人ひとりの成長を引き出す機会となりました。
中には、初めての場所や人に不安を感じ、すぐには参加できない子どももいましたが、周囲の大人が否定することなく、「その子なりの過ごし方」を受け入れることで、最終的には全員がそれぞれのペースでイベントを楽しむことができました。会場には、子どもたちの自信に満ちた笑顔があふれ、強みを活かしながら成長していく可能性を改めて感じる場面が多くありました。
自閉症総研ホルンでは、これからも自閉症の子どもやその家族が安心して活動できる場を提供していきます。そして発達科学コミュニケーションの実践を重ね、肯定的に関わってくれる大人を増やし、自閉症児へのあたたかな支援のある豊かな社会をつくりたいと思います。
今後も、自閉症や発達に困りごとを抱える子どもたちが、普段なかなか経験することのできない体験を通して成長できるだけでなく、周囲の大人が適切な関わり方を学び、同じ悩みを抱える保護者同士が交流できるイベントを開催していきます。
同様のイベントの取材や開催に関するご相談も歓迎しておりますので、ご関心のあるメディア関係者の皆さまはお気軽にお問い合わせください。
今回楽器にちなんだあそびを通して子どもたちの成功体験を積むことができました。同様の脳を育てる77のあそびについては、12月発売になりました書籍に掲載されています。

タイトル:『ことばが遅い自閉症児のおうち療育実践編 脳を育てるあそび77』
著者:今川ホルン
定価 1,870円(本体1,700円+税)
発売日 :2025年12月3日
仕様 :B5版、ソフトカバー、128頁
ISBN :978-4-9913024-3-5
発行所:パステル出版
全国の書店、Amazonにて好評発売中
https://www.amazon.co.jp/dp/4991302439

発達科学コミュニケーション『自閉症総研ホルン』とは?
自閉症の子の「できた!」を増やし自閉症子育てを明るくするためのWEBサイトです。 自閉症子育てという難しい子育てを乗り越えるのは正しい理解と知識です。乗り越えた先でホルンの音色のように、世界にわが子の声が明るく響いていく。そんな世界を作ると決めて“自閉症総研ホルン”と名付けました。当サイトでは、悩む時間を減らして発達させる時間に変えるをモットーに、脳を育ててできることを増やすことをテーマに情報をお届けしていきます。
https://horn2020.com/
『自閉症総研ホルン』主宰 今川ホルン
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー/帝京大学大学院修了/臨床心理修士/公認心理師/株式会社ここから発達らぼ代表/自閉症の長女を含む3児の母/
埼玉県の病院で臨床心理士として働く中で長女を出産し、長女の自閉症の診断をきっかけに児童発達支援事業所に勤務する。その後、発達科学コミュニケーションに出会い「家での親の声かけ」が自閉症の子を伸ばしていくと確信。発達科学コミュニケーションのマスタートレーナーとして活動する。

わが子のことばの遅れに悩むママやパパに対し、子どものことばを伸ばすおうち療育『自閉症専用 3カ月おしゃべり上達メソッド』を教えるとともに、トレーナーを育成している。
https://www.instagram.com/horn.imakawa/
書籍・メディア掲載情報はこちらhttps://horn2020.com/hornmedia/

【会社概要】
社名:株式会社パステルコミュニケーション
代表者:吉野加容子
所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階
事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業
URL: https://desc-lab.com/
「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現を目指し、関係するすべての人々、関連機関・団体が一体となって取り組む国民運動、「健やか親子21」応援メンバー
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