「どこに生まれても、自分の意志で未来を選べる」社会へ。15歳の「人生最初の冒険」を応援

一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム(所在地:島根県松江市、代表理事:岩本悠)が、2026年度入学生を対象に本年度より開始した「地域みらい留学奨学金」(給付型)において、募集枠30名に対し、全国から想定を遥かに上回る252件の応募がありました。
この応募は、経済的な事情を抱えながらも「自分の意志で未来を選びたい」と願う若者の強い意志の現れであり、当財団では、「どこに生まれても、自分の意志で未来を選べる社会」を実現するため、引き続き、奨学金制度の拡充に向けた取り組みを進めてまいります。
「地域みらい留学」は、中学生が地元を離れ、都道府県の枠を超えて全国各地の公立高校(約170校)に進学し、3年間過ごすという高校進学の選択肢を広げる取り組みです 。



■ 想定を超える252件の応募。そこに込められた“意志ある若者”の思い
この度、2026年度入学生を対象に開始した「地域みらい留学奨学金」において、募集枠30名に対し、全国から想定を遥かに上回り、8.4倍となる252件もの応募が寄せられました 。
初年度から倍率8.4倍という数字は、私たちの想定を大きく超えるものでした。しかし、応募書類から見えてきたのは、「環境を変えて自分を試したい」「広い世界を見てみたい」が経済的理由でその希望を叶えるのが難しいという、15歳の若者たちの切実なまでの「挑戦する意志」と背景でした。
近年、子どもたちの間で、生まれ育った環境による「体験格差」が広がっています。本奨学金に応募した多くの生徒にとって、地域みらい留学は、現状を打破し、自らの足で人生を切り拓くための「人生最初の冒険」です。私たちは、この熱意に応える責任があると考えています。
地域・教育魅力化プラットフォームでは、この若者たちの「人生最初の冒険」を支えるため、返済不要の給付型奨学金と、入学までの伴走支援を両輪で進めています 。「どこに生まれても、自分の意志で未来を選べる」社会を実現するため、一人でも多くの若者の挑戦を支えられるよう、奨学生枠のさらなる拡充に向けた寄付活動(ふるさと納税など)を強化してまいります 。

■ 【応募者の声】252通に込められた多様な「意志」
252件の応募を分析すると、志望理由は大きく次の4つに分けられました。



以下では、その一部をご紹介します。
全国から寄せられた応募書類には、多様な動機が綴られていました。その一部をご紹介します。(※個人情報保護のため一部編集しています)






■ 給付型奨学金と“伴走する”支援を実現
本奨学金は、返済不要の給付型です。また、入学前から卒業まで、生徒の「意志」に寄り添い続ける「伴走支援」を最大の特徴としています。
完全給付型奨学金:3年間で最大100万円(1年次40万円、2・3年次各30万円)を支給し、返済は不要です。
入学前の準備支援:奨学生採用候補者を対象に、オンラインワークショップを開催。志望校合格に向けた面談や、同期となる仲間との交流機会を提供し、孤独感を解消します。
入学まで伴走する「人の支援」までを含めたこの仕組みが、奨学金制度への信頼と共感を広げています。

■ 寄付で広がる“意志ある学び”の輪
「地域みらい留学」は、都市部の中学生が地方の公立高校へ進学し、3年間学ぶプログラムです。2019年の開始以来、累計4,000人以上が参加し、2025年度の参画校は全国173校に拡大しました。
しかし、公立高校の授業料が無償化されても、寮費や生活費(年間約100万円)は各家庭の負担となり、これが意欲ある生徒の大きな障壁となっていました。今回の奨学金への応募の状況からは、こうした経済的サポートが求められているかを物語っています。
252名の応募に対し、初年度においては30名しか給付ができていません。しかし、選考の過程で触れた彼らの熱意は、いずれも切り捨てがたい輝きを放っています。一人でも多くの若者の新しい挑戦の機会を届けるため、皆様からのご支援・応援をいただけましたら幸いです。

例えば、ふるさと納税による15,000円のご支援は、「1日あたり500円を若者の未来に投資する」ことにつながります。このようなご支援が約70名の方から集まれば、1人の地域みらい留学生の3年間の奨学金(最大100万円)を支えることができます。

寄付(ふるさと納税)募集サイト:https://c-platform.hp.peraichi.com/furusato-scholarship

【担当者コメント】
地域・教育魅力化プラットフォーム専務理事 尾田洋平
これまで4,000人以上の生徒が地域みらい留学に挑戦してきましたが、経済的な理由でこの挑戦を諦めざるを得ない若者がいることも現実でした 。今回、30名の募集に対し寄せられた252件の応募は、私たちの想像を超える、若者たちの『環境を変え、自分の可能性を試したい』という現れであると痛感しています。
地方の高校には、少人数での手厚い教育や、地域課題に挑む実践的な学びなど、都市部では得られない豊かな経験価値があります 。この奨学金は、そうした環境へアクセスする壁を取り払い、若者の意志を社会全体で支えるための仕組みです。
募集枠の8倍を超える応募、これは一人でも多くの若者の意志に応えるための『社会からの宿題』だと受け止めています 。ふるさと納税を通じたご支援は、これからの若者たちの挑戦を支える直接的な力となります。彼らの意志が地域の未来を創ると信じ、共にこの輪を広げていただけることを願っています。

地域みらい留学奨学金事務局 黒谷直子
私自身も大学進学にあたって奨学金を利用しました。奨学金によって親に過分な負担をかけず安心して学べたことにとても感謝しています。地域みらい奨学金を通じて支援しているのは、『挑戦する意志』です。 人生初めての冒険に臨む若者たちが、安心してその一歩を踏み出せるよう、 社会全体で支える仕組みを広げていきたいと考えています。

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